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魂の仕事人 第30回 其の一
声だけの仕事だから 伝えられることがある 至高のナレーターが語る仕事魂
テレビやラジオから流れてくる声に、思わずほっとしたり、聞きほれてしまったことはないだろうか。ナレーター・窪田等57歳。彼の声が映像や音楽と合わさったとき、感動は増幅され、聞く人の心に不思議な安心感を与える。今、テレビやラジオから彼の声が流れない日はないといっても過言ではないほどあらゆるメディアからオファーが殺到している声の職人の仕事魂に迫った。  
ナレーター 窪田 等
 

あらゆるジャンルのナレーションを経験

 

 現在の僕の仕事のメインはテレビ番組のナレーションです。ナレーションとは、映像と音楽に合わせて、状況を説明していくというもの。当然主役は映像に出てる人や動物や風景なので、僕らは表には出ない、顔は出さないという声だけの仕事です。

 現在レギュラーで担当しているのは、テレビ番組は人物ドキュメンタリーの「情熱大陸」と釣りの「ザ・フィッシング」、それに「スイーツ・SWEETS」というミニ番組です。単発の番組も多いです。特に年度末にはかなり特番の仕事が増えます。

 また、今は任天堂のWiiやDSなどの、CMナレーションの仕事もやっています。そもそも僕はCM出身なんですよ。過去にはラジオでもCMやパーソナリティをずいぶんやりました。また、一般の視聴者の耳に触れない、表に出ないものも多いんです。例えば企業が社内や業界向けに制作するPRビデオのナレーションなどもけっこうあります。あとはごくまれにアニメの声優もやることがあります。

 こんな感じでいろいろやってますから全部ひっくるめると仕事の本数はかなり多いんですよ。休みは月に2〜3回で、ほとんど毎日何かしらの原稿を読んでいます。これまでの1日の最高記録は8本。過去1回だけですけどね。1カ月では100本を超えたことがあります。単純に1日も休まず30日で割っても1日4回弱。このときはさすがにたいへんでしたね。

 ナレーション1本で生活している人は多いと思いますよ。この世界、意外とアルバイトしながらじゃないと生活できないということはないかもしれない。そもそも僕は「アルバイトをしているうちはプロじゃない」と思っているんです。バイトを辞めても食えるようになって初めて、この道で生きているプロだと。それだけは今も譲らないところですね。僕も若い頃は月に数本しかナレーターの仕事がなかったからアルバイトをせざるを得なかったのですが、その頃は早くプロになりたいと思っていました。

どれも好き。全部やりたい
 

 今はスポーツ、ネイチャー、バラエティ、人間ドキュメンタリーなどいろんなジャンルのナレーションをしていますが、一番好きなジャンルはと聞かれると本当に難しいですね〜! 「情熱大陸」は人間にほれるし、スポーツは緊張感があるし、ネイチャーものは「へ〜、そんな生き物がいるのか」という驚きとか、それぞれにおもしろさや魅力がありますからね。だから正直、一番とか二番とか順位はつけられないです。それぞれに良さがあるから、どのジャンルのナレーションもみんなやりたい(笑)。

 内容の好みとしては、ひとつのテーマをじっくり掘り下げていくタイプのものが好きといえば好きですね。同じ文言を読むなら、短い尺(=時間)の中で急いで読むよりは、やっぱりゆったりめに情感を乗せて読んでいくのが好きです。「間に“思い”を乗せる」というかね。「絵=(映像)に自分の思いを乗せていきたい、言葉に思いを乗せていきたい」というのが僕の思いなんです。

視聴者との距離感を大事に
 

 当然ですが、ナレーターって声がいいだけじゃダメなんですよね。声のいい人って世の中にたくさんいますよね。それプラス、感性とかリズムとか数値で表せないものが必要になってくる。視聴者の好き嫌いもあるだろうし、ディレクターの好みもあるだろうし。そこが逆におもしろいところでもあります。自分の個性で他の人とは違うところを目指すこともできるでしょうしね。

 番組の主役はあくまでも画面に出ている人や生き物や情景で、ナレーションは原稿を読む脇役の仕事だから、声で感情をモロにぶつけちゃうとか主張しすぎるというのはちょっとまずいですよね。もっともバラエティや情報系やドキュメンタリーといった番組のジャンルによって、読み方とかテンションの高さは違いますけどね。

 例えば、ラジオ番組のナレーションをしていたときのこと。深夜0時から始まって、詩的な文章を読んだりして、静謐な雰囲気を作っていくんですね。聞いてる人もそんなに多くないから「あなたひとりにしゃべりますよ」と目の前にいるひとりの相手に語りかけていくようにしゃべるんです。当然大きい声や過剰な演出は必要ない。

 ところがテレビのバラエティ番組の場合、視聴者は何百万人という規模になるし、番組の性質上「さあ、いってみようか〜!!!」などと盛り上げないといけない。となると、視聴者との距離は遠くなりますよね。そこまでいかなくても情報系番組などで「さあ、このあとどうなるでしょうか?」という場合でも、少し距離感が遠くなりますよね。いずれにしても深夜、ひとりに向かって「お元気でいらっしゃいますか?」と語りかけるのとは距離感が全然違うでしょう? その、メディアや番組によって違う視聴者との距離感を大事にしています。

苦手なジャンルでも勉強に
 

 特に苦手なものもないですが、しいていえば短い尺に詰め込む、いわゆる巻き巻きのバラエティとかは苦手といえば苦手かなあ。何にも起こらないのに、不自然なハイテンションで「さあこれから何が起こるのか〜!!!」って、ガンガン声を張っていくナレーションとかね。

 ディレクターは「もっとテンション上げてください」と言うんですが、「何にも起こらないけれども盛り上げなくちゃいけないんだよなあ」と思っちゃうと、自分の気持ちと離れちゃうから違和感を覚える。「じゃあテンションを落としながら強く言ってください」と言われてやるんだけど、ディレクターから「う〜ん、そうじゃないんだなあ」などとなかなかOKが出ないこともあります。

 一方で、バラエティで勉強になることもあるんですよ。例えばドキュメンタリーだったら、「彼はこの後どうしたのだろうか」のナレーションの後に間があって「翌日……(また間があって)……公園にいた」となる。それがバラエティになると「彼はこの後どうしたのだろうか。翌日彼は公園にいた」と間をおかず、ポンポンポンとリズムでもっていく。ドキュメンタリーは間でもっていく。全然違うんですよ。だからバラエティをやった最初のころは「間がほしい」と思ったから、間を持たせたのですが、ディレクターから「もっと間をおかず時間ギリギリまで使ってください」と言われたんです。最初はなぜそう言うのか分からなかったんですよ。でも全体を通してみると、ディレクターの言う通り、間があるとガクッとしてリズムが悪くなっちゃうんです。それだけバラエティとドキュメンタリーは作りが違う。その辺が勉強になりましたね。

基本、仕事は断らない
 

 バラエティは僕の仕事の中では少ないですが、決して嫌いではないんですよ。もちろん仕事の依頼が来るとやりますよ。そもそも僕は来た仕事は断らない。苦しくても楽しいから。ひとつのものを作り上げるのは楽しいから。「窪田さんにナレーションをお願いしたい」と来た仕事で、キャラクターが違うと思っても、「何か新しい発見があるかもしれないからやってみたい」と思っちゃうタイプなんです。ナレーター仲間は「そんなに何でもかんでもやらなくてもいいんじゃない?」なんて言いますけどね(笑)。

 人の役に立ちたいという気持ちも強いですね。だから僕ができる状況で仕事の依頼を断ったことは僕の中ではないです。マネージャーや事務所的にはスケジュールなどいろいろ事情があってすべてを受けることはできないかもしれないけど、僕個人としてはせっかく声をかけていただいたのだからやりたい、役に立ちたいという気持ちが強いです。この仕事を始めたときからずっとそう思ってます。

いろんなパターンがある
 

 ナレーションは局によっても傾向の違いがあります。例えばNHKと民放では全然違う。同じドキュメンタリーでもNHKは極力説明を削ります。「プロジェクトX」なんかは特にそうでしたよね。ふたりの医師が雪の中を歩いていくシーンがあるとすると、民放だったら例えば「寒風吹きすさぶ中、医師ふたりは一歩一歩雪を踏みしめて歩いていった」と表現することが多い。民放はそのシーンをナレーションで盛り上げようとしますよね。でもNHKは「ふたりは、雪の中を、歩いた」それだけ。過剰にならない。でも伝わるわけですよ。

 以前、NHKでブラジルのドキュメンタリー番組のナレーションをやったときも、最初の原稿は「ブラジルの大地に真っ赤な太陽が昇る」でした。読んでて気持ちいいわけですよ。ところがNHKのディレクターは「そんなのは絵=(映像)を見てれば分かるんだから、ナレーションはいらない。削ろう」ということになったんです。

 それを聞いてなるほどと思いました。ナレーターとしてはカッコ良く読みたいわけです。でもそうじゃない。言葉を削ることによって絵が生きる。視聴者も絵に集中できるという感じなんですよね。

 視聴者を集中させるという意味では、放送時間によっても違います。例えばバラエティや情報系などのゴールデンタイムに放送する番組の場合、視聴者は集中して観るのではなく、ご飯を食べながらとか誰かとおしゃべりをしながらとか、何かをしながら観ることの方が多いですよね。作り手はそれを想定して、観る側によりわからせるために、字幕スーパーを入れたり、ナレーションでも何度も同じことを繰り返して言ったりする。

 このように番組のジャンルによって、局によって、シーンによって、対象視聴者によって、時間帯によって、それぞれの手法・作り方があります。だから一口にナレーターといっても、いろいろなパターンがあるんですよね。

アニメの声優もこなす
 

 過去にも何度かあるのですが、最近では2003年に「銀河鉄道物語」というアニメ作品にナレーションと役ももらって出演しました。声優の仕事はひとりでやるナレーションとは全然違うのでおもしろかったですね。

 ベテランの声優さんも多いのですが、伸び盛りの若手もいてね。声を聞くといいんですよ。はつらつとして勢いがあってさわやかで(笑)。

 同時に焦っちゃったりもして。後からどんどん若手が出てくるので「追い抜かれないために、こっちも気分をリフレッシュして頑張らなきゃいけないや」ってすごく刺激になりました。声優は声だけの判断になるので、目をつぶって聞いて「この人いいな」と思ったら若手だった。後から聞くとやはり売れてる方でした。いろんな意味で非常におもしろかったですね。

 通常、テレビ番組のナレーション収録の場合は映像がしっかりできていて、BGMも入っている状態で、ナレーションを乗せていくんです。でも「銀河鉄道物語」の収録のときは、映像も音楽もなかったので「どんな感じの映像や曲だろう」と自分で想像するしかありませんでした。そこで宇宙のかなたに行くようなシチュエーションを自分の中に作って、宇宙に声が吸い込まれていくのをイメージしながらナレーションしました。自分の「思い」を乗せていくわけですよ。セリフとはまた違ってナレーションでもそういう状況に自分を置いて、その雰囲気の中で読んで行く。そうすると映像と音楽に合ったナレーションになると思うんですよね。

何をどう伝えるか
 

 ナレーションをするときには、伝え方に気を配ります。「はっきり伝えたい」というだけではなくて「余韻を持たせて伝えたい」とか、「雰囲気をもたせて伝えたい」とか。それから「どこを伝えたい」のか。まず自分の中で「こう伝えたい」と思うところを考えるわけです。

 例えば「バラの甘い香り」という一文があるとすると、「バラの甘い香り!(早口)」なのか「バラの、甘い(強調)香り」なのか「バラ(強調)の、甘い香り」なのか。香りを引き立たせたい場合は「バラの甘い……香り(強調)……」とかね。

 だから「何をどう伝えたいのか」がナレーション原稿を読んでいるときの意識ですね。それによって伝えたいものが変わってくるだろうから。

ナレーター歴30年超。その間読んで読んで読み倒してきた。スタジオからスタジオに渡り歩き、毎日、どこかのスタジオで何かを読んでいる。それでも声が枯れることはないという。

あるがままでOK
 

 そんなに毎日たくさんしゃべってて喉は大丈夫かとよく聞かれるんですが、それがねぇ、どういうわけか丈夫なんですよ(笑)。特に気をつけてることや摂生してること、喉をケアしてることもなくて、タバコも吸うし、夜遅くまで遊ぶこともあります。僕は本当に「あるがまま」なんです。あるきっかけでそうなったんです。

 というのは、若い頃はとにかく摂生していました。「声の仕事をちゃんとやるためにはせめて7時間は寝ないとダメだ」とか、「とにかく仕事のある日は本番の4時間前に起きて発声練習しなくちゃいけない」というのを自分に課していたんです。それがけっこうプレシャーになりましてね。

 さらに20代半ば頃から段々忙しくなってきて、30代も中盤にさしかかるころには毎日朝10時から夜12時まで、1日5本も6本もナレーションの収録をするという日々が続くようになりました。自分の時間なんて全然なかった。仕事自体は好きだけど、あまりにも仕事に追われすぎてストレスの方が大きくなっちゃって。お酒が飲めればストレスも発散できたり気持ちも切り替えられるんだろうけど、僕はお酒が飲めないのでストレスがたまる一方だったんです。それが限界にきたある日、そんな自分に造反したんです。「もうやってられるか!」って。

 それである日、仕事が終わった後、友達とカラオケに行って夜通し歌って、翌日ほとんど徹夜状態のままナレーションの収録に行ったんです。そういう状態でちゃんと仕事ができるかどうか不安でしたが、普通にできたんですよ。さすがに眠かったけど、仕事に影響はなかった。「なんだ、徹夜でやっても大丈夫じゃないか」と。同時に今まで摂生していたのはなんだったんだろうと思いました(笑)。今まで常に「体調を整えなきゃならない」「眠らなきゃいけない」と自分にプレッシャーをかけていたから、ストレスがたまっていた。でもそうしなくてもやれると思ってからずいぶん気が楽になって、あるがまま・やりたいことを我慢せずにやるやり方に変えたんです。

 例えば、それまでマネージャーから「忙しいのだから暇ができたら体を休めてください」と言われてたんだけど、暇ができたら好きな友達と遊んだり、ゴルフや釣りに行くようになりました。そうするとストレスが全くたまらなくなったんです。それ以来、今に至るまで同じやり方をずっと通しているんです。

使い減りしない声
 

 こんなに好き勝手やってきたのに、喉が痛くなったことも声が枯れちゃったこともないんです。声の仕事を30年以上やっているのに。だからこの業界の人に「業界のオバケ」だなんてよく言われるんです(笑)。元々声帯が強いみたいなんですよね。医者には「強い声帯をくれた親に感謝しなさい」と言われたことがあります。

 また、これまで不思議と体調を崩したり、カゼを引いたこともあまりないんですよね。しかもカゼのシーズンでも、カゼの予防のためにマスクをするといったこともしていません。タバコも以前から吸っています。一時はやめていたんですが、8キロほど太っちゃって。そのとき低い声にツヤがなくなったような感じがしたんです。声が高くなったのかなと。だから禁煙をやめたんです。でもこういうご時勢だし、50代後半になってきたし、ましてや声の仕事だから、そろそろまたやめようかなとは思ってるんですけどね(笑)。

 もちろん、これはあくまで僕のやり方ということで、声の仕事をしている人によってだいぶ違いますからね。中にはすごく体調管理や喉・声の管理に気を遣っている人もいます。僕のようなやり方は本来プロとしてはいけないのかもしれない。見本にはならないんです。やっちゃいけないことをやって、やらなきゃいけないことをやっていないから(笑)。でも僕はそれで大丈夫……というかむしろあまりストレスをためないように、自分にプレッシャーを与えないように、あるがままにいってみようじゃないかというやり方の方が合ってるんですよね。

 野太く、使い減りしない声というのが、この仕事をする上で大きな武器になっているのかもしれないですね。体調によって微妙に変化などしない、そんなに繊細じゃない。すごくきれいな、まるでクリスタルのような輝きを持つ声の人の場合は、ちょっとした外圧で変わってしまうかもしれないけど、幸い僕はそういうきれいな声じゃなくて、いってみればカミソリではなくナタのような声。だからもっているのかなあと思ったりします。

声のキャリアはCMから
 

 そもそも僕のナレーターとしてのキャリアはCMから始まっているんです。アナウンサーや役者などのエリート出身じゃない、中途半端なところから始まってるんです。だからいろいろな仕事をやりました。どんな地味な仕事でも「この仕事を極めたい」とか「この仕事だったら窪田に頼みたいと言われたい」という思いでやっていました。そういう仕事の積み重ねが、今につながっていったんですよね。

 だけど、子供の頃からナレーターになりたいと思っていたわけではありません。ナレーターになる前は富士通のサラリーマンだったんですよ。

 

今でこそ仕事の依頼が殺到している窪田氏だが、ここに至るまでにはさまざまな葛藤や紆余曲折があった。

次回は初めて声の仕事に感動した少年時代、高校生のときに初めて味わった挫折、この道で生きていこうと決意した瞬間など、これまでのキャリアの歩みについて熱く語っていただきます。乞う、ご期待!


 
第1回 2008年3月31日リリース 休みは月に2,3回 日本屈指の人気ナレーター
第2回 2008年4月7日リリース 運命を変えた一枚の広告 声の仕事を志す
第3回 2008年4月14日リリース こだわりの情熱大陸 100点満点の仕事は20代
第4回 2008年4月21日リリース 涙が出るほどうれしかった 聴視者からの手紙
第5回 2008年4月28日リリース 辞めようと思ったほど つらかった競合事件
第6回 2008年5月5日リリース ナレーター道を極めたい 人から必要とされていたい

プロフィール

くぼた・ひとし

1951年、山梨県生まれ。57歳。ナレーター(シグマ・セブン所属)。高校卒業後、大手情報通信企業の技術職を経て、ナレーターへ転身。以降、テレビ、ラジオなどの各媒体でドキュメンタリー、情報バラエティ、CMなどあらゆるジャンルのナレーションをこなす。明確でわかりやすい口調、過剰に主張しすぎない語り口、抜群の安定感などのナレーションに定評がある。現在日本で最も仕事の依頼が多いと言われているナレーター。

代表作に「情熱大陸」(毎日放送:毎週日曜日23:00〜23:30)「F1グランプリ総集編」(フジテレビ)などがある。

【関連リンク】
●株式会社シグマ・セブン
●窪田等氏のプロフィール

 
おすすめ!
 

窪田氏のナレーターとしての代表作のひとつ。2008年で10周年を迎えた。長期間に及ぶ密着取材でひとりの人物の核心に迫る上質なドキュメンタリー番組。登場するのはさまざまな業界で情熱をもって仕事に取り組み、挫折を超えて挑戦し続ける人びとなので、「魂の仕事人」とかぶることあり(伊勢崎賢治氏、野田義治氏など)。見終わったあと、働く勇気が沸いてくる番組。登場人物の真摯な生き様が、窪田氏の重厚かつ品格のあるナレーションとマッチして極上の雰囲気をかもし出す。

 
 
お知らせ
 
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人の役に立ちたいから、仕事は断らない 人の役に立ちたいから、仕事は断らない
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