仕事のやりがいを感じるとき? 当時も今もそうですけど、いろんな弁護士が取り扱う事件でね、生死がかかってるのは、そんなにないんですよ。ところが、サラ金、ヤミ金、商工ローンなどの取り立て問題は、一家心中とか夜逃げとか、ざらにあるんです。僕ら弁護士が介入することで、夜逃げをせずにすんだり、自殺を思いとどまったりする、そういう事件なんですね。
多重債務者の依頼者から「先生のおかげで、初めて子どもたちと静かに夕飯を食べられました」とか「家族みんなで穏やかな新年を迎えることができました」っていう手紙や年賀状を受け取ることがありますが、このようなことが仕事のやりがい、励みになってますね。
また、僕のこういった活動に対して応援してくれたり、期待してくれている人がいることもやりがいにつながってます。「頑張ってください」といったメッセージを頂くととても励みになりますね。その数が多くなくてもいい、たった1人でもそういう人がいたらすごく励まされるんですよ。だからこういったインタビューとか、講演とかお呼びがかかればどこでも行きます。講演には高校とかホームレス支援のNPO団体とか、最近は労働組合も多いし、地方自治体の消費者センターとかにも行ってます。
最近はマスコミからの取材も多く、先日NHKの番組に出た(注7)んですが、その直後からパニック状態になってます。問い合わせが多くて。あれから毎日、事務所の6本の電話がほとんど埋まっている。その相談も、ヤミ金の問題もそうだけど、人生相談的なものも殺到してます。例えば進路問題とか相続問題とか、いろんな精神的な悩みとかですね。「先生、助けてください」っていう手紙がたくさんきてるんですね。本当は回答を書かなきゃならないんですけどね、今忙しくて全部には回答できないんですよ。それから、宇都宮という同姓の弁護士が他にもいて、間違って手紙や電話が行ってるみたいなんです。向こうにしてみれば迷惑な話ですけどね(笑)。
また、自分の会社の顧問弁護士になってくれっていう依頼も来てますけど、それは受けないです。例えばエステの会社とかね。トラブルがあれば僕は利用者側・消費者側に立つ弁護士ですからね。また、そこまでやらなくても、今は食ってはいけますからね。
あとね、北海道の知床半島の羅臼の魚屋さんから、「テレビ見て感動したからカニを送りたい」ってFAXが送られてきました。もちろん気持ちだけありがたくいただきますってお断りしましたけどね(笑)。
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