職務経歴書はわかりやすく、正直に
ITエンジニアの転職の場合、我々コンサルタントがまず最初に考えるのが、スキルマッチングです。どういう言語、DB・OSを使えるのか、どういう職種で、どういう役割なのか。つまり、転職希望者の経験・スキル・能力と、企業側の「こんな経験・スキルをもった人がほしい」という要望をすり合わせていくんですね。
そういう意味では田村さんのキャリアシートは非常によくできていました。職務内容欄には経験してきたことが項目別に記載されており、ぱっと見でどんな経験・スキル・能力をもった人材なのかが、かなり具体的かつ明確にイメージできましたから。
そして記載されていた情報に偽りがなかった。ここもかなり重要なポイントで、我々はまず面談の前に、キャリアシートに記載された情報を元にどういう人材かをイメージして、それにマッチしそうな求人を選びます。中には見栄を張って、できるとはとてもいえないようなスキルを書いてしまう人もいますが、大元の情報が正確でなければ、その人に本当にマッチした求人は紹介できません。
また、書類選考は通過したとしても、実際に現場で働いている人との面接では絶対に嘘がばれて不採用になります。
だから、キャリアシートや職務経歴書は等身大の自分を書くことが大事なんですね。
ポテンシャルとやる気を感じた自己PR
また、自己PR欄も非常によく書けていました。まず今後ITエンジニアとしてどういうキャリアを積んで最終的にはどうなりたいかということが明確に書かれていたことが大きいですね。目先のスキルマッチングではなく、将来的なキャリアビジョンを踏まえた求人をセレクトして紹介できましたから。
そして田村さんのようにまだ若手でキャリアが浅い方は、「ポテンシャル」をいかに感じさせるかがひとつの大きなポイントになります。
この点でも、今回の転職にかける意気込み、現在勉強している言語などが具体的に書かれていたことで、非常に熱意とポテンシャルを感じ、田村さんの転職をお手伝いしたいと強く思いました。転職希望者の本気度が高いほど、こちらのやる気も大きくなるんですね。だからこの自己PRまでを読んで、すぐにスカウトメールを送りました。
転職理由に関しては、ポジティブに書くことが大事です。残業が少なくて給料がいいところに転職したいという理由より、より自分自身が成長したいという上昇志向が感じられる文面の方が、好感度は高いです。
これまでのポイントをまとめると、
1.職務経歴はぱっと見で分かりやすく、正直に書く
2.自己PRで熱意とポテンシャルをアピールする
3.転職理由はポジティブに書く
このすべてにおいて田村さんのキャリアシートは非常に完成度が高いので、他の皆さんも手本にしてほしいですね。
若手のうちは早めに動くのも吉
田村さんはまだ経験年数2年とキャリアが浅いのですが、むしろ早めに今の会社に見切りをつけて転職しようとした判断は正解だったと思います。
もしあのまま先の見えない会社でヘルプデスクとして20代後半まで働き、やっぱり開発やコンサルタントなどの上流工程に行きたいと希望しても、紹介できるのはヘルプデスクと同じ保守・運用の仕事しかなかったでしょう。
ですので、自分の目指すキャリアゴールが明確になっていて、現状ではそれを実現するのが困難であると判断し、ジョブチェンジ・スキルチェンジ・キャリアチェンジを考えている20代の方は、キャリアが浅いことを心配する必要はあまりないので、早めに動く方がいいと思います。 |