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自分のキャリアを匿名で公開して、人材バンクからのスカウトを待つ 匿名スカウトに、
転職活動中の読者がカラダを張った実録レポート。転職活動のヒントを発見しよう
第9回の匿名スカウト・レポーター  
突然の事業所閉鎖でまさかの無職に
しかし予想外の大量スカウトメールで
トントン拍子に転職成功!
 

川村幸恵さん(29歳・仮名)は大手IT企業でポータルサイトの制作事務として働いていたが、突然の事業部廃止で退職せざるをえなくなってしまった。新興IT企業らしい急な決定に驚いたが、とまどっているばかりもいられない。取り急ぎ転職活動を始めるものの、なかなかうまくいかない。しかしある日同じ退職勧奨を受けた仲間から教えてもらったある情報で川村さんの転職活動は一気に加速していった。

川村さんのキャリアシートはこちら
photo
川村幸恵さん(仮名・29歳)
IT企業/ポータルサイト・ニュース記事管理→携帯・Webサイトコンテンツ制作会社・カスタマーサポート・システム監視
大学卒業後、大手外食産業に就職。5年間、店舗運営、商品開発、販売促進などを経験したのち、ポータルサイトを運営するIT企業へ転職。ポータルサイトのニュース部門で配信業務に携わるも、2年後、所属事業部が閉鎖。退職勧奨を受け、転職活動を余儀なくされてしまった。
転職を考えた
 
突然の退職勧奨でやむなく転職

全国にチェーン展開する大手外食企業のマーケティング職を5年間務めた後、大手IT企業に転職、そこでポータルサイトのニュース部門で、記者のスケジュール管理、記者が撮影してきた画像の加工、記事のアップ作業などマネジメント業務を担当してきました。仕事はハードでしたが、自分の手がけた記事が一日数百万人の人の目に触れるので、仕事にはやりがいを感じており、充実した毎日を過ごしていました。

ところが転職から2年後、社内の組織変更とニュース事業の縮小により、所属部門の閉鎖が決定。全員が退職勧奨を受けたのです。いきなりのことだったので納得がいかず、退職勧奨を受けて2カ月間ほどは、労働基準局に相談に行ったり、会社側と交渉したりしたのですが、会社側には他の部署に空きがないと言われ、不本意ながら辞めざるを得ませんでした。

でもそうなったら逆にすっきりして前向きに考えようという思いが強くなり、転職活動の意欲がわいてきました。

 
POINT

自分の意思ではなく退職せざるをえなくなる場合でも、川村さんのように関係機関に相談したり、会社と交渉したりして、可能な限り会社に残れる道を模索するのは得策。やる気や熱意を買われれば、別の部署への異動や関連会社への出向という可能性もあるからだ。たとえ希望がかなえられなくても、「やるだけやった感」が、別の道へ進む際の前向きな気持ちを強めることになる。とにかく、何でもやるだけやってみることが重要。

   
転職活動開始
 
ハローワークや人材バンクでキャリアシートを添削

それから本格的に転職活動を開始したのですが、退職日までに転職先が決まらず、2カ月ほど無職状態になりました。

前職が深夜残業が多く、忙しかったので、次の転職先は、職種にはこだわらず、安定してのんびり長く働ける会社を希望しました。とはいえ、29歳という年齢だったので、これまで経験した職種になるだろうとは思ってましたけどね。

とりあえずハローワークに行ったり、人材バンクや転職サイトに登録して、数社応募しました。ハローワークや人材バンクでは職務経歴書の書き方などを指導してもらってました。

 
POINT

転職活動を始める前に、次の転職先に求めるもの、業界、業種、仕事内容、社風、年収や拘束時間などの各種条件を洗い出し、優先順位をつけることがまず先決。ここがしっかり確定していないと、活動していくうちに方向性があやふやになり不本意な結果に終わってしまうことが多い。

また、ハローワークや人材バンクでは職務経歴書の書き方や面接の仕方などの指導を無料で受けられるので利用すべし。

   
スカウトメールが届いた 初日に2〜3通 5日間で10通きたところで非公開に 合計:10通(自主非公開)
 
公開したとたん、予想以上のスカウトメールが

そんなある日、前の会社で退職勧奨を受けた同じ仲間から、【人材バンクネット】の存在を教えてもらって、登録してキャリアシートを匿名公開しました。

この時点で、私のキャリアシートはハローワークや人材バンクでいただいたアドバイスを元に何度も書き直していたものでした。具体的には「これまで何をしてきたのか」、「何ができるのか」「どういう成果を挙げてきたのか」をわかりやすく箇条書きで書くように心がけました。

この「箇条書きで書く」というのも、ハローワークや人材バンクでいただいたアドバイスなんです。その前に自分で作ったキャリアシートは文章でだらだら書いていたのですが、それでは読みづらいから簡潔に分かりやすく書くようにと言われたので箇条書きで書くようにしたんです。

書くのが難しかった自己PR志望動機も同じくアドバイスや他の転職サイトの研究記事などを参考にして書きました。

それを公開すると翌日からいきなりスカウトメールが2〜3通届きました。その後も細かい文言、表現の仕方を気づいた時点でこまめに変えて更新していたら、5日間で10通も届いたので、いったんキャリアシートを非公開にしたんです。これまで届いた中にすでに気になるスカウトメールが何通かあったことと、平行して選考が進行している案件が4つくらいあったので、これ以上届いても迷うばかりで手が回らないと思ったからです。

しかし、スカウトメールは思いのほか来ましたね。正直こんなに来るとは思わなかったです(笑)。

 
POINT

キャリアシートや職務経歴書は自分を売り込むプレゼン資料。しかしぱっと見で読みづらい、わかりにくいという理由だけで最後まで読んでもらえない場合も多い。多忙なコンサルタントに読ませるためには、「簡潔に」「分かりやすく」が鉄則。人事担当者に出す書面での職務経歴書もしかり。

自分の思い込みだけで書くと読みにくいものになりがちなので、公開や提出前にはなるべく多くのプロに見てもらい、アドバイスを受けたい。

   
返信3通・面談1件
 
求人案件が書かれていないスカウトメールに返信

届いたスカウトメールのうち返信したのは3通です。スカウトメールにも2種類ありました。ひとつはいきなり具体的な求人案件が書かれてあるもの。もうひとつは求人案件の内容は書かれておらず、私のキャリアシートを読み込んで、一度会ってから一緒に次の転職先を考えていきましょうというスカウトメール。

私が返信したのは後者の方です。私のことをよく知らないのに、いきなり求人を紹介してくる人よりも、私が退職勧奨を受けて転職活動するに至った事実を踏まえて、一度会って話しましょうという人の方が信頼感をもてたからです。また、いきなり求人案件が書かれてあるスカウトメールには、「求人を紹介してやっている」といった「与えられている感」を強く感じたからでもあります。

3通の内、実際に面談に行った人材バンクはアイ・アムの1社だけです。これまでの担当コンサルタントは年配の男性の方ばかりで、あまりいい印象をもっていなかったので、今度は女性のコンサルタントがいいなと思ってたんです。その旨を3件のスカウトメールに返信する際に書くと、アイ・アムだけが「わかりました」とすぐに返信をくれたんです。

担当コンサルタントは佐久間千恵さんという方だったのですが、やっぱり女性の方がよかったですね。予想どおり、私の話をきちんと聞いてくれてて、親身になって相談に乗ってくれたので。

 
POINT

スカウトメールにも種類があり、どんなスカウトメールが自分に合うかは人それぞれ。また面談も人対人なので、コンサルタントとの相性は最も重要な要素のひとつ。その辺を見極めるために、自分に合う人材バンク、コンサルタントが見つかるまで根気よく探すことが重要。

   
キャリアシートを書き直した スカウトメール1週間:12通
 
キャリアシートを書き直して、求人集め大作戦を展開

アイ・アムの佐久間コンサルタントから10社紹介されて2件に応募しました。その翌々週には面接が行われ、意気投合。そしてなんと翌日には内定をいただけたんです。

入社を決めたのは、携帯やWebのコンテンツを作ってる会社。私の業務内容はお客様との折衝、問い合わせに対する応答、サービスの監視などです。

他にも内定をもらった会社や同時進行で選考が進んでいた会社もあったのですが、この会社に決めた理由は「おもしろそう」だと思ったからです。

転職活動を開始した時点では、あまりやりがいはなくても9時5時でのんびり仕事ができる会社で働きたいと思っていました。でも実際に面接で話を聞くと、そういう仕事はあまりおもしろくなく、やりがいがないと思ったんですね。そのうちやっぱり私はおもしろい仕事がしたいと思うようになって。

その点今回の会社はまだ設立されて1年と新しく、会社自体がまだ固まっていない状態。面接でも説明されましたが、だからこそ好きなことをさせてもらえる可能性が高い。すごくおもしろそうだと思いました。その割に残業時間が少なくて、快適に働けそうだと思ったのも大きな理由でしたね。

希望年収もクリアできました。未経験に近い仕事だから前職よりも下がるかなと思ったんですが、コンサルタントが交渉して前職並みの額を確保してくれたようです。年収交渉は自分ではなかなかしづらいので、その点も助かりました

 
POINT

コンサルタントは第三者の目で転職希望者にマッチしそうな求人を選び、紹介する。佐久間コンサルタントも、川村さんの「本当はやりがいのある、おもしろそうな仕事がしたい」という本音をつかんでこの企業を紹介した。

   
匿名スカウトを終えて
 
転職活動が長期化した原因は 過去を引きずって、本当に欲しいものを見失っていたことだ

【人材バンクネット】の 匿名スカウト機能は今回初めて利用したのですが、すごくよかったですね。

今、人材バンクの数はものすごく多いので、その中から自分に合う人材バンクを自力で探すのはたいへんです。でも匿名スカウトだと、キャリアシートを作って匿名公開しさえすれば、後は待つだけなのですごく楽ですよね。この、「相手からアプローチしてくれて、その中から選べる」というのが精神的に楽でした。スカウトメールを送ってくるということは、多少なりとも自分に興味をもっているということなので、登録にも行きやすいですし。直接転職のようにこちらから入社させてくださいと応募するのとは気分的にかなり違いますよね。

面談では仕事内容に加え、会社の社風など、直接転職ではわからない情報などをすごく詳しく教えてくれたのも助かりましたね。自分に合いそうだなとか、やっていけそうだなとか、会社のことがより具体的にイメージできたので。

応募も、いったんコンサルタントと会って応募企業を選べば、あとの企業とのやりとりはすべてコンサルタントがやってくれるので楽でよかったですね。

現在、勤め始めて約3カ月ですが、仕事内容、勤務条件、社風など、事前に聞いていた話と相違ないのですごく快適に働けています。これも 匿名スカウトを利用したおかげです。本当に使ってよかったと思ってます。

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お気に入りのスカウトメールをくれたコンサルタントからのアドバイス

 

 

川村さんにスカウトメールを送ったのは、まずキャリアシートの自己PRがしっかり書かれていたからです。ご自分のアピールポイントや転職にかける意欲が伝わってきたので、とても前向きな印象を受けました。中には自己PR欄が空白になっている方がいらっしゃいますが、ここはとても重要なポイントなのでぜひ書いていただきたいですね。

また、職務経歴欄も「業務内容」と「成果」に分け、それぞれ箇条書きにまとめていらっしゃった点もとてもよかったですね。これまで何を経験してきたのか、何ができるのかが、ひと目でわかりましたから

私は1日に50〜60件のキャリアシートを閲覧しますが、その中で目につきやすいのが、この箇条書きで書かれたキャリアシートなんです。コンサルタントの目を止めさせるには非常に有効な書き方ですね。

さらに新しい企画を立ち上げた経歴など、キーになる経験が詳細に書かれてあったことで、高いポテンシャルを感じました。

面談ではキャリアシートを読み込んだ上で、今回の転職理由とこれからどんな環境でどんな仕事がしたいのか、次の転職に求める条件を詳しくヒアリングしました。川村さんの中でしっかりと希望が固まっていたので、彼女が生き生きと働ける企業、仕事を検索し、今回内定をいただけた企業を紹介したというわけです。

転職先企業での川村さんの評価はとても高く、川村さん自身もやりがいをもって生き生きと働けているようで、私としてもうれしい限りです。

これから転職活動をされる方、現在されている方は、キャリアシートをわかりやすく、簡潔に書くことと、転職理由と次の転職に求めるものを明確にしておくことをお勧めします。

 
↓スカウト率アップのポイントを解説
川村さんのキャリアシートはこちら
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株式会社アイ・アム
キャリアコンサルタントチーム
佐久間千恵氏
大学卒業後、建築業界のベンチャー企業で、営業、新人教育などを経験してアイ・アムへ。現在はIT・インターネット業界を中心に、営業・事務・マーケティング職などを担当。幅広い業種・職種のサポート経験が強み。「じっくりと、しっかりとお話をお伺いするよう心がけています」(佐久間氏)
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取材・文/山下久猛
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