【電気・機械・化学】デジタル家電を取巻く転職マーケットの動向 株式会社パソナキャレント　キャリアコンサルタント　川角奈江氏 [PROFILE] アメリカの大学に在学中からキャリアカウンセリングに興味を持ち、帰国後、大手紹介会社へ入社。３年のキャリアを経て、より時間をかけたカウンセリングをしたいと、パソナキャレントに転職。現在、キャリアカウンセリングの一資格である、CDA（Career　Development Adviser）資格を取得し、キャリアコンサルタントとして数多くの転職をサポートしている。 デジタル家電に高まる期待 　デジタル家電という言葉が目に付くようになっています。デジタル家電とは「デジタル形式に変換された情報の入出力が可能」な家電製品のことです。既にデジタル化されているゲーム機器やカーナビに続き、昨今はテレビのデジタル化が進みつつあります。また、今後はそれに連動するようにVTR、ビデオ一体型TV などのデジタル化も予定されています。他のプロダクトとのデジタルネットワークが可能であるなど、デジタル家電を中心とした新しい世界の創造に、業界の期待は高まっています。 デジタル家電の中核は TV か PC か？ ■世界的に普及率が高い ■大型のディスプレイを備え、映像情報の出力機能を備えている ■経済的効果が高い という理由で TV が情報家電の中核を担うべきという意見と、PC に家庭内の情報（主に映像・音声情報）を整理統合する機能をもたせ、情報家電のハブにしようとする２つの意見があります。この２つの動きは、PC 系メーカーとAV 機器メーカーの「融合」 ないし 「せめぎ合い」の構図を生み出し、業界を超えた主導権争いおよび連合がより活発になりつつあります。優れたキーデバイスを作り、消費者に喜ばれる製品をいち早く市場に投入した企業が優位に立つことは間違いないようです。 デジタル家電周辺業界の求人環境 　携帯、PDA、カーナビなど情報家電端末については、幅広い分野での募集があります。 ■無線 LAN などネットワーク系技術 ・通信プロトコル ・IEEE 802.11 ・Bluetooth など ■ユーザーインターフェース ・ブラウザ ■OS ・Linux ・Windows 系 ■端末上で動くアプリケーションなど 　デジタル家電分野は、業界標準争いや企業間提携も模索されており、成長性が高い分野だけに目の離せない状況になっています。 2004.01.20　update 戻る