中高年の人材紹介を核に日本をもっと元気にしたい

地下鉄人形町駅から徒歩で5分程度、株式会社ダンネットがあるYOUビルは茶色のレンガを全面にあしらったお洒落な外観が印象的な建物です。エレベーターで6階に上がり、内線でご担当者を呼び出します。

「こんにちは！今日はどうぞよろしくお願いいたします」

あたたかな笑顔で調査隊を迎えてくれたのは、同社取締役であり現役のコンサルタントでもある武田良哲副社長と、常務取締役であり、やはり現役のチーフコンサルタントの小西和夫氏です。

――さっそくですが、同社の特色を伺います。

「人材紹介というとどうしても20代後半から30代半ばまでの若手の方々が中心になる傾向が強いのですが、世の中には高いスキルやより専門的な分野で実力を発揮したいという中高年の方々が大勢います。そのように、まだまだ現役で頑張りたいという方々とより良い人材を確保したいという当社取引先企業のマッチングを図っていこうというのが、当社の最大の特徴です」（武田副社長）

――現在、同社に在籍する12名のコンサルタントの平均年齢は60代前半とのことですが。

「求職希望者の皆さんは大概、最初は驚かれますよね。でも、僕や武田を含め、スタッフの大半は大手総合商社で長年にわたって人事や営業の第一線で活躍していた経歴の持ち主ばかりなので、人を見る目はもちろん、その人の本当のニーズや適応力などを見抜く力は備わっているはずです。加えて今までの仕事関係のつながりや人脈を活かしたネットワークも広い。だから「誰か良い人はいないか？」という求人企業からの問い合わせも多いし、業界も実に様々な領域を網羅しています。普通ではあまりお目にかからないような管理職クラスの紹介が多いのも当社の特徴の一つでしょう」（小西チーフコンサルタント）

一人のコンサルタントが求職者各々を手厚くケア

中高年層を核に、若手からシニアまで様々な年代の求職希望者を抱える同社では、求職者の前職や希望職種に応じて、それぞれ専任のコンサルタントが求人開拓から入社後のフォローまでのすべてのプロセスをきっちりと手厚くケアしています。

「やはり餅屋は餅屋ということで、求職者の希望職種に少しでも精通していた方がそれだけ細やかな対応が図れるからです。当社にはメディカル系出身のコンサルタントもいますが、商社や機械メーカー等の営業系は特に強いかもしれません。面談前に記入していただく求職者の方の希望職種から最適と思われるコンサルタントが決まると、基本的にはそのコンサルタントが面談から求人開拓、企業面接時の同行、入社後のアフターフォローまでのすべてを一人で担当します。その方が求職者の方も安心するはずです。求職者の性格や希望職種によっては二人のコンサルタントで対応する場合もあります」（武田副社長）

「職歴書等の書き方はその人の個性でもあるのであまり細かいことは言及しません。やはり面談ではその人の「本音」を聞き出すことに全神経を傾けますね。若い方々と違って皆さんそれなりに人生経験を積まれているせいか、それとも緊張されているのか、なかなか本音の部分を語られない方が少なくない。だから趣味の話から入ってみたり、出身地の話から入ってみたりと、まずは心身共にリラックスして笑顔になっていただく。そのようなプロセスを経て、はじめて求職者一人ひとりの本心を聞き出すことができる訳です。「明るく、楽しく、カウンセリング！」が我々のモットーです。また、一度の面談時間はほとんどが1時間以内。人によっては２回以上の面談を行うこともあるし、企業面接の前には傾向と対策に向けた特別面談を行います。いずれにしても一人ひとりの求職者の方々とじっくり膝を突き合わせた上で向き合うことなくして、ご本人にとってベストマッチングの会社のご紹介などありえないのです」（小西チーフコンサルタント）

企業面接時も極力、同行。企業ニーズを徹底サーチ

――一人ひとりの求職者を手厚くケアする御社では企業面接の際も極力、担当コンサルタントが同行そうですね。

「面接に際して求職者の緊張感を少しでも和らげてあげたいという考え方があります。時間通りに約束の場所に行くのは当然なのですが、時々、とんでもない間違いをする人もいます。また、企業面接はお互いの相性を確認しあうお見合いみたいなものなので、面接中は極力「黒子」に徹しますが、本人が直接言いづらい年収や条件等に関しては私たちコンサルタントが本人に代わって調整を図る場合もあります」（武田副社長）

――面接の際の同行を行う人材紹介会社はそれほど多くないので、驚く求職者もいらっしゃるのでは？

「別に誰がはじめた訳でもないのですが、特にアポイントが重なっていたりする場合を除いて、当社では面接同行は当たり前のこととして捉えています。求職者の方々は最初は驚かれますが、サービスの一環ということがわかると皆さん、安心されるようです。また、取引先企業の方々からも概ね好評のようです。やはり紹介者がその場にいるのといないのでは信頼の度合いが違うようです。その一方で、こちら側にも先方のニーズがダイレクトに把握できるという意味で非常に大きなメリットをもたらします。つまり、今回のお見合いが残念ながらうまくいかなかったとしても、次回のお見合いの場には先方のニーズにピンポイントでマッチした人材をご紹介することができるということにつながる訳です。より良いマッチングを進めるためには、まず先方をよく知ること、これは当社の設立当時からのポリシーの一つです」（小西チーフコンサルタント）

世のため、人のためにベストを尽くすのが使命

――世界的な経済成長が急激な失速を見せる中、採用枠を縮小する企業も増加傾向にあります。

「全般的に「守り」の体制に入る企業が多くなってしまうのは仕方ないことかもしれませんが、非常に勿体ない話ですよね。逆説的に考えれば、それだけスキルが高くて専門性に長けた良い人材を獲得しやすい時期でもある訳です。ですから、このような時代こそ好機であると私たちは捉えています。しかしその一方で、もしかしたら成約率は低くなるかもしれません。というのも「もっと良い人がいるのではないか」と取引先企業側の理想がアップしてくるからです。いずれにしても当社としてはこれからも、普段通りのスタンスで求職者一人ひとりと真摯に向き合い手厚くケアすることで、求職者一人ひとりの方々にベストマッチングの会社をご紹介していきたいと考えています」（武田副社長）

――このような時代だからこそ、目の前の数字だけを見て数をこなす企業よりも、常に地に足を着けた状態で「質」を高めていこうとする御社の姿勢が支持されるのかもしれませんね。

「結局、求職者の方々と「喜怒哀楽を共にする」ことが楽しいのだと思います。面接で内定が決まったら一緒になって喜ぶし、だめだったら一緒になって落ち込む。世のため、人のために、どれだけ一生懸命になることができるかが我々の仕事の全てだと思うのです。

自分の担当した求職者の方の案件が決まれば、やはりそれだけの情熱を注いでいる訳ですから、自ずとモチベーションも高まりますし、良い人材を紹介することで取引先企業からの信頼も高まり、互いに「win-win」の関係を構築することも可能です。これからも体力の続く限り、世のため、人のため、社会のために貢献していきたいですね」（小西チーフコンサルタント）

――社会経験豊富な大手企業シニアOBが集まったコンサルタント集団だから、その人を見る目と幅広いネットワークを活かしつつ、親身になって相談に乗ってくれるはずです。しかもうれしいことに中高年（管理職層）からシニア層まで、高度なスキルと専門性を活かした人材紹介にも対応。一人ひとりの希望に見合った転職をサポートしてくれます。

同社の強み