確かに返信しないのは不誠実。ビジネスマンとしては失格ですね。でもこれはコンサルタントによります。もちろんこんな人ばかりではありません。ほとんどのコンサルタントはいただいたメールには返信していると思います。

だから一社だけであきらめるのではなく、１社がダメだったら2社、３社と回った方がいいですよ。コンサルタントとの人間的な相性もあるので、なるべく多くのコンサルタントに会いましょう。自分にぴったりくるコンサルタントが見つかるまで会ってみるくらいの気持ちを持った方がいいと思います。

しかし、敢えてひとつ厳しいことを言わしていただくと、人材バンクはハローワークとは違います。ボランティアではなく、企業に人材を紹介することで利益を得ている営利目的の企業です。あなたは、人材バンクにすべて頼ろうとしてはいなかったでしょうか？　自分を売り込む努力はしたでしょうか？　人材バンクにいけばなんとかしてくれるだろうという考えだけではやはりうまくいきません。自分のキャリアやスキルに自信がなければ、そのほかの部分、やる気や人間性をアピールするなど、コンサルタントのやる気を高める必要があります。

もっとも、コンサルタントはもちろん最初は仕事を紹介する気満々です。ですが途中で連絡がなくなってしまった。最初のうちはメールでやりとりしていたのに連絡がなくなったということに、理由として何か思い当たる点はありませんか？　一度よく振り返ってみてください。

ちなみに私なら、すぐにご紹介できる仕事がない場合は、正直にそう伝えるようにしています。ただ、人材バンクに寄せられる求人は常に動いているので、現在紹介できる仕事がなくても、半年後には紹介できるという場合もあるんです。基本的に人材バンクに登録している企業が求めているのは、その業種、職種に必要なスキルを身に付けた経験者。でも「未経験者でも意欲と熱意のある人」が求められることもあるので、あきらめずに、コンサルタントに問い合わせてほしいですね。

どの業種や職種に強いかは人材バンクによって異なるので、自分が希望する仕事の情報が多く寄せられている人材バンクを選ぶのも大切です。人材バンクについての情報は、この【人材バンクネット】などのネットや情報誌で集めてください。また、人材バンクに面談に来られる際には、相談内容や知りたいことを事前に簡単にお知らせいただけると、こちら側も十分な対応がしやすくなります。「相談したいことが漠然としていて…」と気にされる方もいらっしゃるのですが、心配しなくても大丈夫。「こんな方向で仕事を探している」「まだ辞めることは考えていないけど、自分の目指す職種のニーズを知りたい」など何でもいいので、仕事への意欲があるなら、気軽に相談してほしいですね。