転職お役立ち情報|基礎から解説!転職現場のサクセスヒント|キャリアコンサルタントって何する人?

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基礎から解説!転職現場のサクセスヒント森島典裕
日々転職マーケットに対峙する専門家が、転職活動アドバイスや考え方のヒントを、基礎から解説。 「キャリアは、自分から切り開く努力をすることが大切!」 と考える現役キャリアコンサルタントの筆者が、転職現場のサクセスヒントを紹介します。
森島 典裕

第1回 キャリアコンサルタントって何する人?

 キャリアアドバイザー、人材エージェント、カウンセラー…。
 それぞれの人材紹介会社で呼び名が違うこのポジションを、私どもの人材紹介会社では 『キャリアコンサルタント』 と呼んでいます。
 しかし、“人材紹介会社を通しての転職” が世間一般的になってきたものの、まだまだ 『キャリアコンサルタント』 の認知度は低くとどまっています。
 
  その最大の理由は、キャリアコンサルタント自身にあるのではないかと、常々考えています。

 「キャリアコンサルタントって何する人なの?」 
 「ひとりで転職活動をしたほうが有利なんじゃないの?」
 「希望もしない会社を無理やり進めたりしない?」

 私がお会いする転職希望者の方からよくいただくこれらの質問には、キャリアコンサルタントおよびその仕事内容の認知度の低さがよくあらわれています。
 
  私は、『ひとりでするより、良い転職を実現する』 ことが、キャリアコンサルタントの使命であり責任だと考えています。転職はひとりですることも可能です。ひとりの狭い認識の範囲の中で、矛盾のない合理的な選択肢をとれば、その狭い世界において転職は成功したとも言えます。
 
  しかし、本当に成功と言えるでしょうか? あなたの経験、能力が、他の会社ではもっと価値があるかもしれない。小さい会社でも、そこで色々な経験を積むことによって5年後、10年後のあなたは今より断然すばらしいビジネスパーソンになっているかもしれない。当然、その逆のケースもあります。今は華やかに見える仕事でも、将来的には人が過剰気味になり、生存競争が激しくなる場合もあります。ある分野に特化したばかりに、時代に取り残されてしまう危険性もあります。
 
  キャリアコンサルタントは、転職希望者の方の考えを聞き、客観的な転職マーケットの状況と求人情報に基づいて、転職後のキャリア形成まで提案できなければ、その責任を果たしていないと言えるでしょう。きちんとした提案をするためには、企業の採用担当者から必要な人材像についてヒアリングをし、転職希望者の方とお会いすると同時に、業界知識や求人動向について勉強を重ねなければなりません。
 
  いくら一般的になったとは言え、“転職” は、ひとりの人生においては大きなチャレンジです。その転職に携わるキャリアコンサルタントは、自覚と責任を持って日々努力しています。

 ひとりで転職活動をするよりは、キャリアコンサルタントと一緒にした方が、実のある結果が得られるのではないでしょうか?

森島典裕 (もりしま みちひろ)

総合商社にて約30年間、人事・広報を中心に、管理系全般の業務を経験。その後、専門学校の非常勤講師を続けながら、カウンセリングの研鑽を積む。現在、株式会社パソナキャレントにて、その幅広い経験を活かし、キャリアコンサルサントとして活躍中。【資格:厚生労働省能力評価試験指定キャリアコンサルタント、教育カウンセラー】
2004.04.15 update 戻る

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