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ブログ的“オンナのオシゴト”事件簿
 
  働く女性を取り巻くあんなこと、こんなことをブログ
からピックアップするこのコーナー。
さて、今回の主役は・・・?
プロガールProfile31

名前 sayosayoさん
年齢 37歳
職種 教員
ブログ内容
30代後半シングル教師の転職なるか!?
教職からの転職。思い切って今年、その一歩を踏み出した。
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子育て推進だけでいいの?
 
 

ダイバーシティ(多様性)って何だっけ?

私たちには残業手当がありません。そこで、全員に「教職調整額」という手当てが支給されています。定時が来ると家路につく先生にも、運動部の顧問として、学校に残る先生にも、同率の調整額がつくのです。

子育て中の先生はほとんど定時で帰宅していきます。でも、私が机を並べている先生は、しばしばダンナさんと外食の打ち合わせをしています。「子どもさんは?」と聞くと、「いつもおばあちゃんが作ってくれるから」という答え(じゃあ、部活見れるじゃん!)。

また、別の子育て中の先生がいつも手にきれいなネイルを施しているのを見ても、それを素直に見れない自分がいて、せっかくシングルというライフスタイルを生きているのに、自己研鑽を積む時間もとれないまま働いていって、将来何が残るんだろう・・・と不安です。

子育て推進だけをダイバーシティの推進ととらえていては、みんながはぴきゃりを築くことはできないと思います。みんながお互いの生き方をエンジョイして応援しあえる職場になってほしいのです。

 

カナザワのこれで解決!
お互いに自己中心的な
考え方をやめるべし!
 

 先日、丸の内のOLさんと少子化について考える「丸の内OL少子化対策委員会」を運営する「コモプラス」さんと「はぴきゃり」の共同開催で「OL&ママ交流会」を行いました。

イベントの様子はこちら↓↓
http://happycareer.jp/con/
index.php?itemid=6749

 ちょうど7年ぶりに出生率が回復したというニュースが流れた直後だったこともあり、働く女性の「生む意識」がどう変化しているのかを取材したいと、フジテレビの朝の情報番組「とくダネ!」から依頼があり、当日は何台ものテレビカメラに囲まれてのイベント開催になりました。

 働く独身女性にとって、「仕事と育児の両立」は最大の関心事。イベントはキャンセル待ちがでるほどの盛況ぶりで、実際に普段はまわりに働くママのいない女性たちが、「お金はどのくらいかかるの?」「子どもが熱を出したらどうするの?」「ボーっとする時間なんてないのでは?」と、両立に関する疑問をぶつけ、それに対して働くママたちも「今はいろいろな補助金があるから意外に何とかなるものよ」「私がいなくても仕事がまわるように情報共有を徹底しているの」「子どもが寝てからワイン飲みながら本読んだりできるわよ」と笑顔で答える。何より、パッと見たら子どもがいるように見えないオシャレなママが実は3人の子持ちだったりして、イベントが終わる頃には育児と仕事の両立への不安や思いこみがかなり解消されたようでした。

 そして今週、放映されました。そこには育児によって人生をマイナスしていく生き方ではなく、育児によって自分の人生がプラスになっていく生き方を望む女性たちの姿が生き生きと描かれていました。

 が、その編集のすばらしさに感嘆の声を上げていたのもつかの間、その後のコメンテーターの男性陣の言葉に耳を疑いました。

「僕にはよくわからないな」
「スーパーウーマンに憧れているんじゃないか? 子育ても仕事もって言うけど、優先順位は必要なんじゃないの?」
「結婚も育児も仕事もって、何でも欲しいという握力だけが強くなって、そういう考え方は気持ちのいいもんじゃないね」

……………。

 男性は結婚して子どもを持って、さらに仕事も頑張っていいけど、女性は育児をしたら何かを捨てるべき。それが今の日本なのかと、わかっちゃいるけど落胆しました。

 しかし、sayosayoさんのブログを読んで、少しだけコメンテーターの方々の言いたかったこともわかった気がしました。育児も仕事も楽しみたい、その気持ちは前向きで素晴らしいものですが、実際にそれを実現するには自分一人の力では無理でしょう。家族や会社の人など、周囲の人たちの理解や協力があってこそ、手に入れられるものなんですよね。でも、もし育児中の女性がみなsayosayoさんの同僚のように、自分が手に入れたいもののために、優遇されることを当然のこととあぐらをかき、自分の代わりに動いてくれている人への思いやりや感謝の気持ちを忘れてしまったとしたら、いつまでたってもお互いに理解しあう日は来ないでしょう。

 少子化はこれからの日本にとって冗談じゃなく深刻な問題です。通勤途中、ベビーカーを抱えながら階段を上がるママがいたら、迷惑そうな顔をする前にさっと手を差しのべる。自分の代わりにだんな様が夕飯をつくってくれたら、感謝の気持ちを言葉にする。まずはお互いに自己中心的な考え方を捨てることから始めませんか?

 

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はぴきゃり編集長 金澤悦子
働く女性限定の“お仕事ブログ”コミュニティ「はぴきゃり」を運営。
はぴきゃりでは、現在約300名の女性たちが日頃の悲喜こもごもを綴っています。今の自分を変えたい、将来が不安、転職に興味がある・・・そんなあなたは「はぴきゃり」へ!明日への活力が充電できること間違いなしです。
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