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すべての経験に 無駄はなし! 友人主催の合コンでの一幕。 男性参加者を見渡すと今回はちょっと不作か……(失礼!)。 こうなったら女同士で飲んで食べて盛り上がって、せめて楽しんで帰ろうモードに。一次会を早々に切り上げ、残念がる男性陣を残し、女だけで二次会へ。そこで思いも寄らぬ言葉を聞くことになるのです。 「私、Tさんすごい好みかも……」 参加女性の中でもっとも美人で聡明なM美さんの一言に一同「えーーーーーーーーーっ!?」とのけぞる。 だって、Tさん、チビ・デブ・ハゲの三拍子なんです。いや、もちろん人は見かけじゃありませんよ。ハートですよ。しかしながら、たった1時間半ほどの時間でたいして話したとも思えず、やっぱり奴(やっこ)さん、Tさんの「容姿」に惹かれているようなのです。 何が言いたいかというと、人間はいかに思いこみの中で生きているかということです。今回の場合も、「超美人のM美さんはTさんのような男性は好みではない(はず)」、と勝手に思いこんでいたわけです。 私たちは日々、いろんな思いこみの中で生きています。思いこみの元となるのはたいていの場合自分の経験です。何かことが起こったとき、脳みその中からもっとも近い体験の引き出しを開けて、これから起こることを想定するわけです。今回の主役、rythmariseさんも花嫁さんから結婚について相談されたことを自身の経験に置き換え、「結婚は急がない方がいいのではないか」と思います。そして、仕事柄、それを伝えられなかったことに責任を感じてしまいました。 でも、同じような境遇だったからといって、同じような結末になるとは限りません。それに、rythmariseさんもつらい経験をしたからこそ、花嫁さんの繊細な心を理解できるヘアメイクになれたように、その花嫁さんもこの経験を乗り越えることが人生の糧になるのです。 どんなに想定しても、人生なんてどう転ぶかわかりません。あれこれといらぬ心配をするよりも、今できることを精一杯やること。その結果が思い描いていないものであっても、十分にそこからの軌道修正は可能です。 それにしても、ここまで親身になってくれるヘアメイクさんが担当してくれたらこんなに心強いことはないですよね。親や兄弟など、近いからこそこぼせない話もきっとrythmariseさんには言えるのでしょう。素敵な結婚式になりますよう、私も応援しています! さて、前述のM美。その後Tさんにアプローチしたのですが、あえなく撃沈。「Tのようなヤツ(これまた失礼!)がM美を振るなんて!!!!!」とカンカンの私たちはまた、「Tのようなちょっと冴えない男がM美を振るわけがない」という思いこみを肴に飲み歩いているのでした。 |
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