この会社でしか通用しない便利屋にならないために
20代〜30代は、トライ&エラーを繰り返しながら、自分のできることをどんどん増やしていく時期だ。同時に、仕事を抱えられるキャパシティも、広げていく時期なのだ。「今、与えられている仕事で一杯だ」と思って、それ以上手を出さないようにしてしまうと、その人の仕事容量は増えていかない。一方で、「先月は、ここまでで精一杯だった。でも、今月はもうちょっと負荷を掛けてみよう」と、ちょっと背伸びをすると、その分伸びるのだ。
「できること」も、同じ論理だ。やったことのない仕事を任せてもらうように意識していくことで、できることは増えていく。
人材の流動化が進んだ今、以前に比べると、企業が人を育てようとしなくなったといわれている。どの職場も、万年人手不足の中、多くの仕事を回しているのが実情だ。仕事量が多いと感じているかもしれない。でも、「これをやってみたい」「やらせてほしい」と自分から手を挙げて、できることを増やし、キャパシティを広げていかないと、「この会社でしか通用しない便利屋」になってしまう可能性もある。
「やらされている」のではなく「自分の力を伸ばすために、やっている」と思えば、多少、仕事の量が増えてもさほど苦にならないものだ。もし、「いわれてみれば、自分の限界を、自分で決めちゃっているかもしれない」と思うなら、明日からちょっと背伸びをしてみてほしい。3年後、5年後に、背伸びした分、あなたは確実に伸びているだろう。
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