キャリア&転職研究室|あの本を書いたあの人が教えるキャリアの極意|第10回 もっと若ければ…って言い…

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あの本を書いたあの人が教えるキャリアの極意
これからはエイジレス・キャリアの時代です もっと若ければ……って言い続けても後悔だらけの人生に。行動しなくちゃ  
成功する人、しない人の分かれ目は、「やると決めたら最後までやり続けること」が できるかどうか。才能ないし、若くないし……と言い訳をしている間に時間は過ぎていく。思い立ったらやってみる、やるからには諦めないが後悔しない人生を送るカギだ。
K
小杉 俊哉氏
やると決めたら、絶対に諦めない
それが成功者たちの共通点
 
—— 自分より年下の人がバリバリ活躍していると、すごいなあと思いながらも、「自分にはもう無理だ、手遅れかも……」と、落ち込んじゃうことがあるんです。
K  
ハナコさんは、若くして成功している人は、どうして成功できたのだと思います? 
—— え? それはやっぱり、すごく優秀で、自分にはない才能があるからだろうと。
K  
成功したベンチャー企業の経営者を、仕事柄たくさん知っていますが、彼らは「やろうと思ったことを、やっただけ」です。
—— そ、それだけですか?
K  
もちろん、一度決めたら、そりゃもう、すごい勢いで働いているんですよね。1年360日、1日20時間くらい、働いている。だから、成功してるんです。誰もが成功を目指しているわけじゃないし、そこまで仕事だけの生活を送る必要もありません。でも「自分でやると決めたら、やり続ける」姿勢は、学ぶべきだと思うんです。
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—— もしかしたら私、「思ったことを、やる」ってことさえしないで「できない」と言い続けていたのかも。
K  
そうです。まず、やると決めるんです。そして、決めたからには、できるようになるまで必死に頑張ればいいだけです。だけど多くの人は、それができない。やり始めても、途中で諦め投げ出してしまう。新しいことに挑戦するときというのは、うまくいくよりも、うまくいかないことの方が圧倒的に多いものです。そこで多くの人は、「自分には才能がないんだ。無理なんだ」と考えてしまうんです。

一方、成功する人というのは、たとえうまくいかなくても、絶対に諦めない。成功するまで挑戦し続け、結果が出るまで、やり尽くす。そこで差がつくんです。だからハナコさんも、才能や年齢を言い訳にしちゃいけない。やると決めて、決めたからにはやり続けることが重要なんです。仕事で新しいことにチャレンジしたなら、その分野の専門家と対等に話ができるくらいまでやり続ければ、それが新しい強みになるわけです。

—— 成功している人の多くが、自分と同じように何度も失敗していると知って希望がわいてきました。結局、成功している人って、自分の好奇心に蓋をしないで、「やりたい」という素直な気持ちに従っているから、ちょっとやそっとじゃ諦めないんでしょうね。
K  
まさにその通り! 「好奇心に従え」とか「やりたいことをやれ」と言うと、楽観的すぎるように聞こえるかもしれませんが、私が言いたいのはそういうことなんですよ!
仕事とプライベートは
切り分けない方が楽しめる
 
—— でも小杉さん、人によっては、好奇心ややりたいことのベクトルが、仕事に向いていない人もいると思うんですけど。
K  
もちろん「こんなライフスタイルを送りたい」でもいい。「毎朝サーフィンするビジネスマンになりたい」とかね(笑)。仕事も、プライベートも、どちらも重要ですし、何が一番かは人によって違いますから。仕事ではなく、趣味を優先する生き方も大いに結構。要は、仕事でもプライベートでも、毎日を楽しんでいる人は、いくつになっても老けないし、輝いているということなんです。

でも、仕事とプライベートをあえて「切り分ける」必要もないですよね。何かにはまってやってると、結果的に仕事もプライベートも結びついちゃうものだと思うんですよ。たとえば、私は個人的なメールマガジンを発行していますが、仕事のためというより、自分が好きだからやっている。じゃあ仕事に役立たないのかといえば、そんなことはなくて、読者からの返信で講演や本を書くときのネタが見つかったりする。オンとオフの境目がない方が、義務感がないから長続きするし、相乗効果が生まれるんですよ。

—— 私、キャリアって、頑張って歯を食いしばりながら築いていくものだと思っていたんです。でも実は、自分の素直な気持ちに従って「やると決めたら、やり続ける」をしてればいいだけなんですね。なんだか気持ちが楽になりました。今までは私は、自分で自分を型にはめていたのかもしれないな。
K  
そこに気づくことができたなら、ハナコさんはもう大丈夫! どんなことがあっても、絶対的なキャリアを築いていくことができますよ。
—— 絶対的なキャリア? キャリアにもいろいろあるんですか?
自分を軸にした「絶対的なキャリア」を築けば
世の中の変化に左右されずに生きられる
 
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K  
キャリアには、相対的なキャリアと、絶対的なキャリアがあるんです。相対的なキャリアというのは、「この会社が人気だから」「この資格が有利だから」「このスキルを身につけないと認められないから」など、外部環境発のキャリアのこと。この場合、会社が潰れれたり、市場ニーズが変化すると、自分の中の軸がぶれてしまいます。

これに対し、絶対的なキャリアというのは、「自分がやりたいから」「自分が好きだから」「こういう働き方がしたいから」と、あくまでも自分発なんですよね。この場合、自分の思いとやっていることが一致しているから、迷いがない。万が一会社が潰れるなど環境が大きく変わることがあっても、軸がぶれないから戸惑うことがないんです。

—— 相対的なキャリアって、計画性があって堅実そうに思えるけど、実はすごく危ういんだ。外部環境に主軸を置いてキャリアを築いていったら、そのベースが崩れた途端、ゼロからやり直しですもんねぇ。キャリアアップのための転職も、相対的なキャリアで考えてしまうと、ジョブホッパーになりかねない……。
K  
だからこそ、自分の素直な気持ちに従い、アクションを起こしてほしいんです。「やりたい!」と思ったときに行動しないと、「あのとき、やっておけばよかった」と後悔することになる。停滞して悶々としていたり、成功できない人って、結局、何も行動していないんですよ。最初から「やってもダメかも」とか必死に言い訳を考えては、「もっと若いうちなら、できたのになあ」と後悔ばかりしている。だからどこにも進めない。

失敗したっていいんです。失敗から学び、何度でも挑戦すればいいんですから。山は、登ってみないとわかりません。登ってみて初めて違う山が見えるのだし、そこで「あっちの山の方がいいな」と気づいたなら、それでいいんです。だけど、登ってみなきゃ何もわからないし、始まらない。

大きなアクションじゃなくていい。今日から何か「やるぞ!」と決めてやってみる人生を、スタートしてほしいと思います。たった一度の人生なんだし、悔いのないよう精一杯、ワクワクドキドキしながら、やっていきましょう!

 
講師:小杉 俊哉氏
大学卒業後、日本電気(NEC)に入社し、30歳のとき私費でMBA留学を決意。マサチューセッツ工科大学(MIT)経営大学院修士課程修了後、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ユニデン人事総務部長、アップルコンピュータ人事総務本部長を経て独立。現在、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科助教授およびコーポレイト・ユニバーシティ・プラットフォーム代表取締役社長を務める。専門は、人事・組織、リーダーシップ、人材開発、キャリア。
この本を3名様にプレゼント
『ラッキーをつかみ取る技術』 『ラッキーをつかみ取る技術』
(小杉俊哉/光文社新書)
 

多くの人がキャリアに不安を持つ時代だからこそ、実は「ラッキーを呼び込む」ことが大切だ。「あの人ってラッキーだよね」と思う人には、ラッキーが起こるべくして起こっているのだった。彼らに共通する考え方、行動を知り、それを習慣にしてしまえば、誰でもラッキーをつかみ取ることができる。その「技術」について、今すぐできる小さな変革から「やればできる!」マインドになる変革までを、わかりやすく紹介した1冊。

『キャリア・コンピタンシー』『組織に頼らず生きる』
『キャリア・コンピタンシー』(小杉俊哉/日本能率マネジメントセンター)
仕事やキャリアに満足できるかどうか。その答えを探すため鍵は、9つのキャリア・コンピタンシー(物事に対する取り組み姿勢、行動特性など)にある。「自己認識」や「ビジョン」など、9つのキャリア・コンピタンシーを挙げながら、キャリアデザインのヒントを紹介。
『組織に頼らず生きる』(小杉俊哉・神山典士共著/平凡社新書)
清原和博、中田英寿、古館伊知郎らの今の時代のキャリアモデルたちのストーリーを紐解きながら、彼らがなぜ人より抜きん出た力を発揮することができるのかを解説。組織所属していようがいまいが、これからは「自立の時代」だと説く一冊。
生徒:ハナコ
32歳。目標に向かって突き進んでいた20代に比べると、最近なんとなく停滞ぎみ。昔のように熱くなれない自分が嫌なのに、具体的なアクションを起こすことができず、悶々としている。
photo 小杉 俊哉氏から学んだ胸に刻んでおきたい3つのこと
1
まず「やる」と決める。決めたことは諦めずにやり続ける
2
外部環境発の相対的キャリアではなく、自分発の絶対的なキャリアを築く
3
やりたいことはやってみる。動くことで今後の方向性が見えてくる

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