| みんな「やりたいこと」に騙されている |
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| ―― 前回、「自分の軸を見つけることが、幸せに稼ぐ人になる近道」と聞いてから、今日のテーマ「自分の軸の見つけ方」についてお話を伺うのを楽しみにしてました。かなり気合、入ってます。なにしろ「幸せになれて」しかも「稼ぐ人」になる秘訣ですからねえ。ちなみに、「自分の軸」と「やりたいこと」って同じ意味ですよね? |
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それが本物のやりたいことならね。だけど、「やりたいことを探したい」との思い込みが強すぎると、罠にはまる。先週も話したけれど、「私にはやりたいことがある」といってもその多くが、人がいいといっていることを「これが私のやりたいこと」と刷り込んでいる状態。勝手に思い込んで、自分を騙しつづけているわけなんですよ。
本物じゃないから、市場が変化すると「あれ、あっちのほうがよさそう。私、こんなことしていていいのかしら」「うーん、仕事が辛い。実は自分に合ってないのかも」と自信が持てなくなってしまう。そして再び「やりたいこと探し」を始めるんだよね。だけど腰の据わらないままでは、成長に繋がらない。
あえて言います。やりたいことを無理して探す必要は、ぜんぜんない! それよりも得意なこと、面白がってできることを見つけ出したほうがいいんですよ。 |
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これまで「やってきたこと」の中にこそ
自分の軸は埋まっている |
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では、具体的に掘り起こし方を説明していきましょう。ここ1、2年の間で「あのときは、毎日残業ばっかりだったけど頑張れたなあ」とか「ものすごく大変だったなあ」と思える時期があるでしょう。そこからまずはひとつの案件を取り出して、ことの始まりから終わりまで時系列に何をやったか、「思い出せること」をできるだけ詳細に思い出してみてください。
「最初は、こう考えてこうした」「次は、こう思ってこうやった」……と、自分が主人公の映画を観るかのように事細かに思い出していく。思い出せたこと=自分で考え主体的にやったことなんですね。その中に、自分らしさが出ざるを得ないポイントがある。たとえば「うまく進めるために、ヒントを人に聞いて回ったよなあ」「あのときは、人と激しくやり取りをしたな」とか。「自分の軸」を見つけるためには、この「自分らしさがどう出ているか」に注目すること。
ここで大切なのは、うまくいったこと、いかなかったこと全部含めて「これまでどんなことをやってきたか」と振り返り、「その中に出ている自分」を見ることです。「企画が得意」と大括りでとらえるのではなく、やったことに徹底的にこだわる。ある1つの案件について、ことの始まりから終わりまでを思い出したうえで、やり方も含めてキーワードを引っ張り出す。こうして浮かび上がってきたことは、その人の本質的な強みの芽でもあるのです。
何回かにわたって思い出しプロセスを書き出す→書いた紙を眺める→キーワードを引っ張り出すを繰り返す。こうして「自分の軸」を見つけていくんですが、知らず知らずに「こんな得意が、価値あるでしょ」など世の中の基準に引っ張られてしまいます。だから「あのとき、楽しかったなあ」とか「自然に頑張っちゃったなあ」というワクワク感も大事にするといいですよ。
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キーワードの組み合わせでオリジナリティを築き
仕事を探す、仕事に生かす |
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今度はキーワードを組み合わせてみる。1つだけでは、なかなかオリジナリティにはたどり着けない。組み合わせて初めて「自分らしさ」が出せるんです。
「人と、一対一で話をするのが得意」「聞き出したことを深く突っ込んで、これってどういう意味だろうと考えるのが楽しい」「会社の中にいるより、外に出て新しいものを見つけるのが得意」。たとえばこんなキーワードが出てきたとする。「じゃあ、当てはまる仕事、生かせる仕事って何だろう」と、求人を探してみたり、人材バンクに行ってみたり、人に会ったときに「あなたの仕事って、どんな仕事?」と聞いてみるといい。
すぐには「これだ!」という仕事は見つからないかもしれない。でもキーワードがはっきりしていれば、目当ての情報に触れたときピンとくる。自分の中に受け入れ準備が整っている分「これだ!」がぐんと見つかりやすくなるんです。 |
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| キーワードがわかったからって、仕事を変える必要はない。「そうか、自分のこの部分を使えていなかったから、面白味がなかったんだ」と気づいたなら、「じゃあ今度から、取り入れてみよう」とキーワードを生かせば、自分らしい仕事のやり方を生み出していけるようになるんですよ。
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| ―― 特に20代の転職者は活動中に、「本当は何をやりたいの?」とわからなくなる時期があるようです。そんなときは、まず5分間だけ自分を振り返ることから始めると、進むべき方向が見つかりそうですね。 |
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| 東京生まれ。東京大学卒業後、外務省入省。エジプト、イギリス、サウジアラビアの各国に勤務した経験を持つ。その後外資系人事コンサルティング会社にキャリアチェンジ。現在、ワトソンワイアットにて人材・組織コンサルタント。シリコンバレー、東京、上海で主に人材・組織改革の面から多くの企業のコンサルティングをしてきた。現在は、上海と東京を行き交う日々を送っている。 |
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『クビ!になる人の共通点』
(キャメル・ヤマモト/幻冬舎) |
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| 実は「いったんは、余る人にならないと始まらない」という余る人賛歌本でもある。余る人が具体的な工夫次第で、クビを回避するだけでなく、幸せに稼ぐ人になれると説く。オンリーワンを築くための「自分の軸の見つけ方」も詳しく解説。「自分はまだ余っていない」という人も、キャリアについて考えたいなら一読の価値あり。
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右:『稼ぐ人・安い人・余る人』
左:『コツコツ働いても年収300万 好きな事だけして年収1000万』
(キャメル・ヤマモト/幻冬舎) |
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| 自分の軸がはっきりあり、「これを実現したい」との高い志を持つ人は、『稼ぐ人〜』がオススメ。ヤマモト氏がシリコンバレーにいた時期、多くの起業家たちに刺激を受け、事業を生み出すトップ人材になるための開発法を展開した一冊だ。 |
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| 生徒:中村ヤンズ |
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「生活かかってますから」が口グセの34歳・女。
年収200万円台の癒し系な連れあいアリ。「そこそこ稼ぐ人にならねば」との使命感と「やりたいことだけ極める人生」への憧れとのハザマで揺れている。 |
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