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職務経歴書の書き方をプロが直接指南します。さてさて今回の相談者のお悩みは・・・・・・ |
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加藤さんはこれまで旅行業界で活躍されていたようですが、今回の転職では経営コンサルタントを目指されているんですよね? 旅行業界へのこだわりは、特にないのでしょうか? |
はい。大学卒業後、現在の会社の派遣社員として、憧れていた添乗員として働いていたんですね。その後社員になって、営業や派遣社員教育に携わるようになってから、会社の経営に興味を持つようになったんです。でも今、旅行業界も転換期を迎えているのか、ちょっと将来に不安を感じている部分もあって…。 |
なるほど。今なぜそんなことをお聞きしたかというと、転職は転職理由が明確であることが大切だからなんです。採用担当者が納得できるよう説明できないとダメなんですよ。 |
それは、転職理由がネガティブであってでもでしょうか? |
ネガティブな事柄をそのまま言うのではなく、前向きな表現に変えるのがポイントですね。そして加藤さんの場合、憧れていた仕事を辞める理由に、整合性が必要。つまり採用担当者をスムーズに納得させることが重要なんです。そのためには今回転職を決断したいきさつをストーリーとしてしっかり語れることが理想なんです。面接でもこの点は聞かれると思うので、答えを用意しておいてくださいね。 |
なるほど……。 |
では早速、職務経歴書を見てみましょう。一番残念なのは、職務内容が具体的に書かれていないこと。「法人営業」とあるけど、どんな仕事内容なのかわからないでしょう? 「派遣添乗員を旅行会社に紹介」などと具体的に書くことが大切です。あと、「職歴」が履歴書に書かれていることと同じなのがもったいない! 「職歴」は「略歴」として、文章で3行くらいにまとめればいいと思いますよ。 |
では、現在の「職歴」の内容を職務内容と一緒にするといいのでしょうか? |
そうですね。一つにまとめちゃいましょう。私がよくオススメするのは表の形にして、左側を「職務領域」、右側を「職務内容」としてまとめること。たとえば「職務領域」に「法人営業」として在職期間を書き、「職務内容」には詳しい職務内容と実績、加藤さんが工夫された点を書いていくわけです。実績としては、受注本数より目標達成率の方が客観的にわかりやすくアピールしますね。この「研修」というのは…? |
派遣社員の添乗員に対して、接客のポイントや業務知識などを指導していました。 |
それなら「インストラクター」とか「教育」とした方が、相手にもイメージしやすいと思いますよ。派遣時代の添乗員業務も、6年間携わられていたので、「法人営業」や「教育」と同じような体裁でしっかり書いてください。 |
ところで、加藤さんがこれまで携わってこられた仕事の中で、コンサルタント業務に繋がるのではと思われることは、どんなことでしょうか? |
コミュニケーション能力じゃないかと思います。 |
ではコミュニケーション能力や、そのほか、これまでの仕事の中で培った、コンサルタント業務でも要求されると思われるスキルを前面に出して、コンサルタント業務への潜在的な能力や意欲をアピールしていきましょう。法人営業なら、交渉力や企画力、提案力というスキルがコンサルタント業務に繋がるかもしれない。添乗員業務なら、どんなアクシデントにも対応できる臨機応変さや、ストレスへの耐性が生かせるんじゃないかな。 |
確かに! |
とにかく、経営コンサルタント業務に生かせそうなことをピックアップしていく。業種は違っても、本質的に求められることに大きな違いはないので、そこに落とし込む。これが、異業種と関連付けさせるポイントだと思います。 |
なるほど…! |
こうして、職務経歴部分を1枚にまとめ、2枚目に志望動機と自己PRを書いてください。今、「今後に生かせる経験」としてまとめられていることは、自己PRと一緒にして、箇条書きで5つくらいにまとめるといいと思います。志望動機は、キャリアチェンジでは特に重要なので必ず書きましょう。あとはレイアウトかな。文字の種類や大きさ、太さを変えたりしてメリハリをつけ、読む側が読みやすく、目を引くレイアウトを心がけてみてください。 |
わかりました。これまでの仕事の中から、経営コンサルタント業務に生かせそうなスキルを、まずピックアップしてみます。ありがとうございました! |
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「経営企画」
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