その道のエキスパートであれば何歳になっても仕事はあります。エキスパートの自信がない人は、そうなるために今から行動すればいいと思います。何かを始めるのに遅いということはありませんから。マネージャーであっても実務の方に手を出せる環境を作るなりして、常に自分をブラッシュアップしていけばいいのではないでしょうか。
30代の若手に対しては「自分の将来を見据えた上で、転職を考えましょう」と言いたいですね。60歳の技術顧問がよく言っていたのが「技術者にとって仕事に上位や下位はない。いくつになっても働けるような柔軟性を持つことが大事」ということです。どういうことかというと、技術者にとって、基礎研究が花形と思われる業界もありますが、基礎研究って体力仕事なんですよね。若いうちしかできません。長く働きたいならそれにしがみつくのではなく、35歳をめどに、研究開発から商品開発に変わるとか、営業企画に変わるとか、品質管理、生産管理、製造技術といわれる方面に転換すれば、年齢・体力の変化に合わせていつまでも仕事ができるというわけです。
ITのプログラムや回路の設計なども60歳、70歳まではできないでしょう? だから体力と仕事をうまく噛み合わせる必要がある。一歩立ち止まって次の5年、10年で何をするか、60歳のときにどういう自分になっていたいのかを考えることが肝要です。 |