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6.面接準備
面接の心構え
面接が苦手という人も、これまで面接官にされた質問をよーく思い返してみると「な〜んだ、どの会社も同じこと聞いてるんだ」と気付くだろう。つまり、「面接では、きっとこんなことを聞かれるはず」と予想して準備をしておくだけで、苦手意識をクリアすることも可能なのだ

イラスト 準備不足は失敗への第一歩
   
 面接は転職活動において大切なステップです。しかし人材バンクを利用した求職活動では、みなさん心理的にどこか“コンサルタントに頼る気持ち”が出てしまうようです。そのせいか、いざ面接というときになって慌ててしまい、明らかな準備不足で臨んでしまう方が見受けられます。特に、初めての転職の場合に、その傾向は強いですね。

 転職は、単に企業側の募集データと求職者側の希望や経歴をすり合わせるだけでは成立しません。お見合いと同じで、やはり「実際に会ってみてどうなのか」が一番重要です。そのかけがえのない機会が面接なのですから、自分自身の問題であることをしっかりと踏まえて、心構えや準備をしておくことが必要です。

イラスト 定番の質問に対する答えを用意しておこう
   

 では、具体的に面接ではどんな準備をすればいいのでしょうか。企業側から聞かれるであろう、多種多様な質問を想定するのは難しそうに思われるかもしれません。しかしこれらの質問を整理してみると、実際には「これまでのキャリアで何をやってきたのか」、「なぜ転職をするのか・今の仕事を辞めるのか」、「どうしてこの会社に入りたいのか」、「入社後、会社に対してどういう貢献をしてくれるのか」の4項目と、人柄・人となりの確認に関する質問でしかありません。面接に行く前にこれらの質問について、事前に自分の考えや表現をきちんと整理しておくだけで、気持ちに余裕をもって受け答えができるはずです。


イラスト プロセスは面接でしか表現できない
   

 先の項目の中には、職務経歴書などの応募書類にも書いてあることと重複しそうな項目もあります。しかし面接というのは、書類では見えないこと、伝わりにくいことを、面と向かって自分の言葉で伝える場です。たとえば「前の会社でこういう実績を挙げた」という結果は書類で伝えることができますが、その結果に至るまでに、自分が「どういう努力や工夫をしたのか」、また「どんな問題があり、どうやって解決したのか」などの過程は、面接でなければ表現できません。


イラスト 自己アピールの練習を
   

 この違いを意識して、事前に簡単にでも受け答えをシミュレーションしておけば、万全な対策になるはずです。中途採用の面接は初めてでピンと来ないという人も、最低限「自己紹介をして下さい」と言われたときに、ただの経歴の羅列ではないポイントを絞ったアピールができるようにしておいて下さい。コンサルタントとのやりとりの中で、自分自身のセールスポイントや長所、それに相手企業の面接に特有の雰囲気なども確認しながら、よく考えておきましょう。


イラスト 上手なアピールが“採用後のイメージ”を生み出す
   

 面接で上手なアピールを受けると、企業側は、その人を採用してどのポジションに配属し、どんな働きが期待できるか、具体的にイメージすることができるものです。これは応募者の側にとっても同じです。面接の対策を考えることは、企業に入った後の自分自身のイメージを明確にすることでもあります。ゴールは採用されることではなく、採用された後の人生であることを忘れずに、面接に臨む心構えをぜひ築いていってください。


 
     
編集部からの転職ポイント
等身大の素直なコミュニケーションを
 
 どんな企業・職種であれ、基礎能力として中途採用の面接で必ず第一にチェックされるのは、応募者のコミュニケーション能力だ。自分の経験や技能・スキルを詳細にアピールすることも大切だが、まず質疑応答を通して「的確な言葉のキャッチボールができる人材かどうか」を判断されていることを認識しておこう。

 注意したいのは面接は、必ずしも会話の流暢さを判断される場ではないということ。質問の内容を理解し、その問いにきちんと答えることが大切なのだ。多少言葉に詰まったって、心配する必要はない。相手が聞きたいと思っていることに、自分の言葉でしっかり答えればいいのだ。面接でどんな質問をされるだろうかと事前に整理しておくことは、実際の面接の場で的確な受け答えを行うための下地となる。質問の意味合いや雰囲気を汲み取りながら、面接の場で臨機応変に対応するにも、一度自分の中で整理できているのとできていないのとでは、大きな差が生まれてくるのだ。また、想定していなかった質問が飛んできても、焦らず、率直な表現で答えるように心がけたい。

 誰もが少なからず緊張してしまう面接の場で、こうした落ち着きを保つのは難しいが、転職コンサルタントからの事前アドバイスは大きな助けになるはず。たとえば求人企業の風土や雰囲気、また採用過程で数次の面接が用意されている場合は、どの回の面接が採否判断のうえでとりわけ重要なのか。こうしたことも転職コンサルタントは充分に把握している。アドバイスへよく耳を傾けて、面接への心構えをつくる参考にしよう。
 
アドバイスをくれたコンサルタント
株式会社グッドウィル・キャリア
キャリアデザイン事業部 マネジャー
嶋田 昌紀氏

面接は“書類では伝わらない自分”をアピールする場。受け答えを想定して、万全の心構えで臨んでください


 
 

2002.9.10 update
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