エンジニアの求人件数は、2004年ごろから増加し始め、2006、7年には売り手市場になり、2008年上半期まではその状況を維持していました。ところが、アメリカのサブプライム問題の影響で北米の市況感が厳しくなり始めた8月前後から、求人をストップするわけではないけれど少し採用のハードルを上げて行くという傾向が徐々に大手企業を中心に現れました。
それが9月のリーマンショックを引き金にして、10月以降の下半期採用の求人をストップするという具体的なアクションをとる企業が自動車関連を中心に増えました。全般的な流れでいうと10月がターニングポイントだったと言えるでしょう。
基本的にエンジニアの求人というのは4〜5年先の開発に向けた潜在ニーズなので、業績が悪化したからといって、一気に止まったりはしないものです。また、メーカーはバブル崩壊後に新卒や若手中途エンジニアの採用を抑制したことにより、2000年前後から人手不足に陥り、プロジェクトが回らないという事態に陥った苦い経験がありました。よって直近の不況感でエンジニアの採用を止めないという風潮はあったのですが、さすがにここまで業績が落ち込むと止めざるを得ないという状況なのでしょう。
さらに大手には来期の4月に新卒が大量に入社してくるという事情があり、これも秋に一気に採用にブレーキをかけたひとつの理由です。ただし、売り手市場だったここ4〜5年、ほしくてもなかなか人材を採用できなかった中堅・中小の企業はいまだに採用ニーズはあります。 |