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職務経歴書の書き方をプロが直接指南します。さてさて今回の相談者のお悩みは・・・・・・ |
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起業を目指していたので、職務経歴に1年半のブランクがあるんですが、これをどう書いたらいいものか、悩んでます。 |
起業は完全に断念されたのですか? |
いえ、実は起業は学生時代からの夢で……。今回は諦めたけど、将来チャンスがあればまた挑戦したいし、もし転職先に社内ベンチャー制度があればチャレンジしたい。でもだからといって、転職を「起業のための腰掛け」だとは考えていないのですが、そこをうまく伝えられなくて……。 |
企業は利益貢献してくれる人を求めるものですからね。斉藤さんが、志望する企業に対してどれだけ貢献でき、かつ貢献したいと思っているかを採用担当者に伝えることがものすごく重要になるんです。それに「起業活動をやってきたが、結果的に断念し転職活動をしている」ことを採用担当者に納得させられないと、書類審査通過は難しいかもしれないですね。 |
どうしたらいいのでしょうか…!? |
まずは志望する企業に自分が貢献できることを、志望動機と自己PRにまとめましょう。履歴書の志望動機欄は小さすぎるので、そこには「別紙参照」として、職務経歴書でしっかり書いてください。ところで、斉藤さんの希望の職種はなんですか? |
商社の営業です。最初に勤めたリース会社での営業が、自分には合っていたと思うので。 |
そうすると自己PRには、営業としてのスタンスやアプローチの仕方なども盛り込むといいですね。ただ気を付けたいのは、起業を視野に入れていることをメインに打ち出さないこと。企業風土にもよりますが、それこそ「起業のための腰掛け」だと思われかねません。 |
なるほど、たしかに……! |
起業活動については、さすがに1年半だと空白が目立ってしまうので、履歴書に「備考」として、起業活動を行っていたことを書いておけばいいと思います。詳しいことは面接で話せばいいでしょう。ただ繰り返しますが、起業を断念し転職活動をしていることを、誰もが納得できるようにまとめておいてくださいね。 |
職務経歴ですが、3枚は長すぎますね。時系列だと、どこを読めばいいのかわかりづらいので職務別にまとめましょう。職務経歴書は斉藤さんを売り込むための商品企画書で、斉藤さんがこれまで手がけてきた仕事を、採用担当者がイメージしやすいように書くものと考えてみてください。 |
なるほど…。 |
斉藤さんが目指しているのは商社の営業なので、一番関係のありそうなリース事業会社での営業経験を大きくアピールした方がいいですね。まず「リース営業」としてまとめ、職務内容を箇条書きしていきましょう。 あとは文字を大きめにして、太字や斜体などで強調させたり、書体を変えて目立たせたりすると、メリハリがついて読みやすくなりますよ。 |
あの、今「準社員」としてアルバイトをしているのですが、それは書いた方がいいのでしょうか? 実はこのことも、悩みの一つなんです。 |
在職中なら書いた方がいいですね。職務内容を見ると、新商品開発や予算管理など、けっこう重要な仕事を任されているので、「店舗管理運営業務」として、文章で簡単にまとめればいいと思います。 何もしていないと思われるのが一番まずいんです。ただ、「一日あたりの取扱高」など細かいことは書かなくてもOKですよ。 |
そうか、そういう風に書けばいいんですね…! |
斉藤さんの起業や社内ベンチャーへの志向は、裏返せば、責任やリスクを取らなければならないところに関わっていきたいということ。これは企業にはよい印象を与える材料になると思いますよ。 |
僕も、そういうことをアピールしたいと思っていたんです。疑問や不安がスッキリしました。ありがとうございました! |
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職種別!職務経歴書の書き方/解説&ダウンロード
「個人営業」
法人営業と違って、個人営業はアプローチや商談方法に異なるスキルが必要です。商品に関する提案力はもちろん、個人営業ではより人柄が重要視されるので、お客様とどのように信頼関係を構築してきたかをアピールしましょう。また個人営業に限らず、営業職の職務経歴書には実績や強みが必須です。