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「どうやって書けばいいのか
分からない」
「書類選考で落とされる理由がわからない」――。

職務経歴書で悩んでいる人、大集合!

職務経歴書の書き方をプロが直接指南します。さてさて今回の相談者のお悩みは・・・・・・

第8回のお悩み 転職回数の多さで悩んでいます…… 31歳女性編
今回の相談者   今回の所長
白鳥さん白鳥陽子さん(仮名)

31歳独身。これまで5つの会社で3つの職種(一般事務、営業事務、Webシステム、アプリケーションのテスト・品質評価)を経験。次は未経験職種の貿易事務への転職を狙っているが、転職回数の多さと31歳でのキャリアチェンジに書類選考落ちが続き、お悩み中。

 
所長K.Tさん

キャリア・コンサルタント。個人を対象にしたキャリア形成および転職支援コンサルティングのほか、 企業向けの人材育成コンサルティングで多数の実績を有している。また、現場においてもキャリア気付き研修のファシリテーターや能力開発トレーナーとして活躍。
●産業カウンセラー
●NPO法人日本キャリアカウンセリング研究会会員

     
 
プロフィール
お悩みポイント
その1   転職回数が多いので、人事にマイナスイメージを与えないような書き方って……
その2   未経験職種にチャレンジしたいんだけど、どう書けば……
before 白鳥さんの職務経歴書
 
 
NGポイント 
NG1
  • 職務中心に書いてあるのはよいが、職務の羅列になっており、メリハリがない
  • 経験した職務がダブってただ長くなるだけなので、職務経歴は在籍した会社ごとに書かなくてもよい。長い職務経歴書は読まれにくい傾向にあるからだ
NG2   「一般事務」とすると、簡単な業務しか経験していないイメージを与えるので、「営業事務」で統一
NG3     ターゲットとしている職種にあまり関係のない職務内容は、細かく、すべて書く必要はない
NG4     職務経歴書には退職理由は書かなくてもよい
NG4     最も経験年数が多く、専門的な仕事を経験してきた「評価業務」の方を前に持ってくる
NG4     志望動機は必ず書く
 
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K.T所長 K.T所長 白鳥さん 白鳥さん
 
職歴が多くてもできるだけ短く整理して書くべし!
K.T所長 おや? この職務経歴書・・・・・・
白鳥さん はい。こちらに相談に来る前に、今までの記事のバックナンバーを参考にして自分なりに作り直してきたんです。
K.T所長 やっぱり! それはいい心がけですね。
白鳥さん おかげさまで、この職務経歴書にしてから、今まで全然通らなかった書類選考に5割の確率で通るようになったんです!
K.T所長 そうですか。それはよかった。でもまだまだ直すところはたくさんあるので、よりブラッシュアップしていきましょう。さて、現在の白鳥さんの職務経歴書は、これまで当相談所で教えてきたように、職務領域と職務内容に分けて書かれてあって、基本的にはいいと思います。しかし、整理されていませんね。職務経歴書は読む人=採用担当者が分かりやすいように整理して書く必要があります。その方が相手に伝わりますし、じっくり読む気にさせることもできます。

また、現状の職務経歴書は長いですね。人事も忙しい中、数多くの職務経歴書を読まなくてはならないので、書かれてある分量が多く、メリハリのない職務経歴書は読み飛ばされてしまう可能性が高いんです。

白鳥さん なるほど。つい在籍してきた会社のことをすべて書かなければならないと思って……。でもそうすると転職回数の多さが目だってしまうので、自分でも悩んでいたところではあるんです。
K.T所長 そうでしょう。在籍した会社で経験してきた職務をすべて書くと、転職回数の多い人は、それが目立ってしまって、やはり人事によい印象はもたれません。そういう意味でもむしろ今後希望する職種、仕事にあまり関係のない職務経歴は省いた方がいいんです。

ところで、職務経歴書を作るときに一番重要なのが、ターゲットを決めることなんです。狙いが定まらないと、どうやって攻略するかも分からないでしょう。転職活動に限っては、ヘタな鉄砲は数を打っても当たりませんから。白鳥さんは今後どのような仕事をしたいとお考えですか?

白鳥さん 未経験なのですが、貿易などの専門的な事務仕事をやりたいと思っています。新しいことにチャレンジしたいと思っているのですが、もう31歳だし、これが最後のチャンスだと思いまして。でもキャリアチェンジする場合、どうすれば人事にアピールできる職務経歴書を作れるのか、という点でも悩んでいるんです。
未経験職種に挑戦する場合は、一番の「強み」を書くべし
K.T所長 未経験職種にチャレンジする場合の職務経歴書の書き方で一番重要なのは、これまでの経験で身に付けてきたスキル、磨いてきた能力などを、チャレンジする仕事にどう関連付けてアピールするかということなんです。そういう意味で考えると、白鳥さんのこれまでの経歴で生かせそうなのは、書類作成のスキルと英語力ですね。特に直近の仕事では英語を使ってイギリスにある本社とやりとりしながら書類を作成しているので、ここが一番の強みになると思います。
白鳥さん では、まず「評価業務」の方を先にもってくるということですね。
K.T所長 そのとおりです。職務内容も、会社別ではなく経験した職務としてひとつにまとめたほうがいいですね。2社で経験してきた仕事の中にはかぶっているものもありますから。その中で、まず経験職務として大項目を3つくらい立ててみる。次にそれぞれの職務の中で経験した細かい業務を書く、というふうにツリー形式で落とし込んでいけば、何を経験してきて何ができるのかが一目瞭然になります。

職務領域の名称も「評価業務」では何のことか分かりにくいので「品質評価」とした方がいいですね。さらにそれぞれの職務での成果を囲みで書けばよりアピールできます。

白鳥さん なるほど。
K.T所長 重要なのは、狙うべきターゲット=仕事にどうつなげられるかを考えながら書くことです。これまでの職歴の中で身に付けたこのスキルは、未経験だけどきっとこの仕事に生かせる、それを「志望動機」として書くのです。

特に未経験職種にチャレンジする場合は、なによりも「熱意」が問われますので、どうして未経験なのにこの仕事がしたいのかを熱く語ってください。その上で、経験してきた業務、身に付けてきたスキルが生かせる、だから御社に貢献できる、というシナリオを作るのです。

白鳥さん わかりました。頑張ってみます!
今回のポイント
 
その1   アピールしたい職務経験を真っ先に持ってこよう
その2   会社ごとではなく、経験した職務ごとに書こう
その3   キャリアチェンジの場合は特に志望動機が重要
   
OK総評
職務領域を分けて作成していたのはよかったのですが、実際にはターゲットとする職種によって何を最初にアピールするかが異なってきます。白鳥さんの場合はソフトウエアの品質評価という業務経験が豊富で、さらに語学力というスキルも兼ね備えていますから、それをどのように活かすかという考え方が重要ですね。まずは自分が売りにしたい職務経歴とスキルをトップに据えることが大事です。
 
眼からウロコの感想
業務内容が重複している場合はひとつにまとめてしまうなど、当たり前のようで気づかない点を指摘いただきました。特に私の場合は未経験職種に挑戦したいと思っていたので「売りとなる職歴を先に持ってくる」「今までの職歴を希望職種にどうつなげていくか」という言葉に目からウロコでした。経歴書から面接での注意点まで丁寧に楽しく教えていただき、参考になりました。ありがとうございました!
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イラスト/アオキシン
取材・文/山下久猛
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