「私のように、この不況下で、何の専門スキルも資格もない44歳でも転職できたということが、現在転職活動で苦戦している方にとって少しでも希望になればと思い、取材を受けることにしました」
今回、登場していただいた杉田さんは取材前にこう語りました。
確かに職務経歴書だけを見れば、不利となる要素も少なからずあるでしょう。しかし、それだけでは決まらないのが人材バンクを利用した転職です。
杉田さんはご自身で思っているほど、売りとなるスキルがなかったわけではありません。例えば、前職では企画から管理系の職務まで幅広くこなし、マネジメントの経験もありました。見る人が見れば売りとなる立派な経歴です。
そういった強みは意外と本人には見えにくいものです。特になかなか自分に自信がもてない謙虚な人ほど、「私なんかを採用してくれる会社なんてあるのかしら…」と思ってしまいがちです。自信のなさは職務経歴書や面接にも現れてしまい、なかなか採用までに至らない。そしてますます自信をなくす。こういった負のスパイラルにいったん陥ってしまうと、脱出するのは困難です。
しかし、客観的な目でその人のキャリアを精査し、本人すら気付いていない強みを抽出し、欲している企業にアピールしてくれる人がいたらどうでしょう。
それが人材バンクのコンサルタント。今回の杉田さんのケースも、担当したコンサルタントが杉田さんのこれまでの経歴から得たスキルと人間的な魅力・能力を面談から感じ取り、それを欲している企業に紹介したことで、とんとん拍子で採用が決定。杉田さんにとっても、条件的に申し分のない、まさに両想いマッチングとなりました。
運やタイミングがよかったといえばそれまでですが、杉田さん自身の努力も決して見逃せません。資格を取るために専門学校へ通い始めたり、ハローワークでどんなに厳しい言葉を浴びせられてもいたずらに悲観したり落ち込むことなく、逆にそれも含めて楽しむという前向きな気持ちで転職活動を続けました。
そういった前向きさと行動力が幸運を呼び寄せたと言えるのではないでしょうか。何もしない者には何も起きません。杉田さんの転職体験から、行動することの大切さを改めて感じました。
(山下久猛) |