若さは大きなアドバンテージとなります。少々経験不足でもポテンシャルを見てもらえますから。ただ、企業によっては「経験3年以上」というところもあるので「絶対的に有利」とはいえませんが。
スキル面ではJAVAとC#が使えたこと。今はJAVAができないと紹介できる求人は半分くらいに減るほど、需要が高いですからね。
大川さんの第一印象は礼節をわきまえた誠実なお嬢さんという感じで非常に好感をもてました。ほんとに24歳かと思うくらいしっかりしてますよね。これなら面接まで行けば絶対に内定を取れると思いました。事実、内定が出た3社の面接官すべてから人柄面で高評価をいただきました。いまどきめずらしいしっかりしたコだ、ぜひウチにほしいってね。
コミュニケーション能力が非常に高い人です。こちらの話をちゃんと聞けて、質問には的確に答えることができる。意外にちゃんとできる人、少ないんですよ。企業側も最近は特にコミュニケーション能力を重要視しているので、ちゃんとコミュニケーションできない人はいくらスキルが優れていても採用にはなりません。
最初に面談にこられたときはまだ転職するかどうか迷っていたので、迷っているときはこのまま一気に突き進むか、いったん転職活動は止めてしまうか、どっちかにしなさいとアドバイスしました。中途半端が一番よくないですからね。転職は必ずしもいいことじゃありませんからね。リスクが伴いますし。覚悟が決まらないんだったら、動かないほうがいいと思います。その分じっくりと考える時間をもつ。その方が結果的にうまくいくことが多い。だから大川さんにも「心が決まってから、もう一度いらっしゃい」と言ったんです。
大川さんが第一志望の企業から内定をもらえた最大の理由は志望動機、今後のキャリア目標、入社してからどういう貢献ができるかということをはっきりと言えたからだと思います。どれも当たり前のことですが、面接時に明確に言える人、少ないんですよ。この辺も面接前にじっくり指導して、これだけしっかり答えられれば絶対内定が獲れるからと送り出しました。
現在、IT業界は間違いなく売り手市場です。求人数は伸び続けています。特にリクエストが多いのが組み込み系のソフト。メーカー、製造業が多いですね。アナログ回路の設計の経験がある人なら選び放題です。あとはハードウェアの設計も需要は高いです。
特に中小企業は受注できても作り手がいないという深刻な人手不足に悩まされてます。中小企業に入社してリーダーやマネジャーを経験して、自分といっしょに会社を大きくしてやる! といった意気込みのある人はひっぱりだこでしょう。年齢的に一番熱いのが30代前後ですが、大川さんの例もあるように、20代前半でもチャンスは大いにあります。
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