前回(平成12年)の国勢調査によると25〜29歳男性の未婚率は1990年の64・4%だったが2000年には69・3%へ、30〜34歳男性は90年の32・6%から00年は42・9%へと上昇した。20代後半の4人に3人が、30代前半の2人に1人がシングルということになる。
もちろん女性の非婚率も上昇している。00年の25〜29歳の未婚率は54・0%。97年に比べ5・9ポイントも上昇しており、同年齢の男性2・5ポイントを大きくしのぐ上昇率だ。同じく30〜34歳でも未婚率26・65%、6・9ポイント上昇と、同年齢男性(5・6%上昇)よりも上昇率は大きい。
『負け犬』論争がまだ続いているが、都会に住む30代シングル女性の中には悲観するどころか胸を張って『負け犬』と開き直っている女性が多い。ライフスタイルの多様化が原因と見られる非婚化現象に歯止めをかけるのは難しいが、90年代以降、これと同時進行するようにフリーターなど非正規雇用の若者が急増したことも非婚率を高めている一因と考えられるだろう。
総務省の労働力調査特別調査によると、男性全体のパート・アルバイト、派遣、契約社員などの非正社員は、93年2月では270万人だったが、01年2月には405万人に倍増した。注目したいのがその約半数を15〜34歳の若年層が占め、契約社員に限っていうと25〜34歳男性で20万人と1年間で60%も増えているという(01年調査による)。このことから20〜30代の男性の未婚率の上昇には、正社員雇用率の低下も関係しているといえよう。
結婚願望の強い女性らはこぞって次のようなことを語る。「私は好きな人だったらすぐにでも結婚したいのに、相手が『今はまだ時期ではないから』と言っているの。待つ身はつらいわ」。男性側の『今はまだ時期ではない』というのは経済的精神的に不安定で結婚生活に踏み出せないという意味である。正社員ですらこの心境である。正社員雇用率の低下が増加している現在、一般的に男性が結婚に踏み出しかねているのは当然といっていいだろう。
不安定雇用と未婚や少子化は切っても切り離せない問題だ。正社員雇用を少数精悦と捉え、正社員を減らして非正社員を増やそうという企業が増えている現在、結婚生活に意欲を失った男性を引っ張っていけるようなたくましいワーキングウーマンの登場を望みたいが、大変な苦労をするよりもシングルのほうがいいという女性たちの声も聞こえてくる。あなたはどちらに共感するだろうか?(2005.2.21)