| もちろん、ビジネススキルの基本を知っておくことは必要です。でも、ザッと目を通すくらいでいい。私の本『30歳からの成長戦略』に「三十分MBA講義」と題してエッセンスを書きました。知らなきゃいけないけど、人との差別化にはならないわけだから超効率で学ぶこと。30歳なら、知識よりも学習能力を身に付けることが大事ですよ。
もっと中長期的に価値を出すことを考えましょう。それには、中身が伴わないとダメ。みなさんが今、「やれマーケティングだ、ファイナンスだ」とか「この資格がいい、このスキルがいい」と必死に勉強しているビジネススキルは、パソコンにたとえるなら「アプリケーション」でしかない。数年後には新しいものが出て、古くなる種類のものなんです。
本当の意味で大きな仕事ができるのは、40代に入ってからです。「社会人になって20年後に、大きな花を咲かせるんだ」と長い視点でキャリアを考えたとき、若いうちにすべきことは、「マシンの性能」を磨き、鍛えて、自分の器を大きくすること。「自分の頭で考える力」や「壁にぶつかったときに克服する力」、「人の気持ちを理解する力」を、経験の中で磨き、学び取っていくことです。
これは、5年経ち、10年経ってどんな世の中になっても使える能力です。一方、アプリケーション(スキル)には、流行り廃りがある。10年後にどんなアプリケーションが流行るかなんて、予測できない。もし、簡単に未来が予測できるなら、みんなが株で大儲けするはず(笑)。予測できないからこそ、マシンの性能を鍛えるんです。土台がよければ、そこへ新しいアプリケーションを次々と乗せられるので、どんな時代にも適応できる。
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