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の中のの中のの中の手取り月収17万円。接待ゴルフで超ビンボーからの脱出

転職体験レポート

掲載日2005/07/04

手取り月収17万円。接待ゴルフで超ビンボーからの脱出 | 中堅ビジネスパーソンの求人サイト人材バンクネット

山岡健二さん(仮名・28歳)のプロフィール
船舶部品卸会社→産業機械メーカー
大学卒業後、ネットワークシステム会社の営業企画をしていたが、家庭の事情で関西に戻る。社員9人の船舶部品卸会社に入社。購買・在庫管理のほか、ISOの取得などさまざまな業務に携わる。

転職を考えた
広く浅く仕事をする何でも屋。自分のキャリア、大丈夫?

船舶部品を扱う卸会社に勤めて2年半。商品管理・購買・仕入れ・物流の仕事に携わってきた。しかし、社員9人の小さな会社だから、営業サポートや納品、社員教育、社内環境整備など、何でもやらなければならない。広く浅い経験しかない自分。この会社にいたら、ずっとこのままだろう。「これでいいのかな」と思う毎日だった。

自分のキャリアに不安が募る……だけじゃなかった。接待ゴルフで超ビンボーに……。オーナー社長の命令で、好きでもないのに、忙しい時間をこじ空けてゴルフスクールに通った。休日には取引先を招いたコンペ。参加費3万5000円。もちろん自腹。毎月、手取りで17万円しかもらってないのに。毎日遅くまで働いても残業代が出ないのに……。なんだか働く意味を見失ってしまった。「ISO取得の業務がひと段落したら、転職しよう」と決意した。

匿名スカウトを試してみた
「情報の引き出しは多い方がいい」と【人材バンクネット】に登録

転職活動開始。まずは転職市場の動向を見てみようとの気持ちで大手人材バンクに登録。しかし、事務的な対応にがっかり。悩んでいたときに【人材バンクネット】を知り、登録。キャリアシートは記入項目が多く、時間がかかる。いったんワードで文章を作成してから、コピー&ペーストしていった。

登録してすぐに4通のスカウトメールが届いたが、「まずは当人材バンクにご登録を」といった内容のものがほとんど。「とりあえずは、第三者の意見を聞くことも大切」と数社の人材バンクに登録した。

スカウトメールが届いた(合計15通)
キャリアシートを箇条書きに修正。スカウトメールに変化が!

ある人材紹介会社で面談。コンサルタントが私のキャリアシートを見て「くどい!これでは自己満足に過ぎない」と厳しい一言。ちょっと落ち込みはしたが、「キャリアシートは他人に読んでもらうもの」という認識ができた。自己PRは、自分が言いたいことを一方的に書くのではなく、他人が読んでも読みやすく、惹きつける内容であることが大事だと気づかされた。

帰宅後、すぐにキャリアシートを改良。仕事内容を【実績】【効果】【業務で得たもの】と項目を立て、文章を箇条書きに変更。コンサルタントは毎日たくさんのキャリアシートを見ている。だから、一目見てわかるよう、キーワードだけは残してまとめるようにした。

キャリアシートを改良してから、スカウトメールの内容が一変。たとえば「○○業界で従業員○人規模の企業の求人を紹介したい」など、どれも具体的な求人内容が書いてある。自分のキャリアシートをちゃんと読んでもらったとわかる内容のスカウトメールになり、手ごたえを感じた。

急募の求人情報が舞い込む
圧迫面接に面食らう。絶対に不合格と思ったが……

今回の転職の目的は、今までのキャリアを、もっと深められる会社に移ること。だから、購買という職種だけは譲れない。しかし、募集が少なく不安だった。しかも……ただでさえチャンスが少ないのに、どうしても入りたいと思った会社は書類選考であっさり不採用。とても落ち込んだが、ここで妥協してはいけない、と自らを戒めた。

そんなとき、キャリアコンサルタントから連絡が。「急募の求人があるからぜひ応募してみないか」とのこと。仮病を使って会社を休み、面接へ向かった。

面接官は社長と人事担当者。
「ウチが大手企業の系列だから応募したんじゃないの?」
「君のやりたいことがウチでやれるとは限らないよ」
など、厳しい言葉の応酬。言うべきことは言いきったが、自信はなかった。だから、キャリアコンサルタントから内定の電話をもらったときは、信じられない気持ちだった。

匿名スカウトを終えて
安易に職種を広げなかったのが正解。「自分のものさし」ができた転職活動に満足

今回の転職活動で、自分の価値観が変化したことを実感した。購買の求人が少ないため、「職種を広げて、営業も考えてみては」と言われたことがある。以前の自分なら、人の意見に流されて営業職にも手を出していただろう。

それをしなかったのは自分が変化した証拠。あくまでも購買の仕事でキャリアを深めていくことにこだわった。だから自分を安売りせず、逆に背伸びすることもなく、地に足のついた転職ができた。自分のものさしも持てたという感じだ。年収も50万円アップする予定で、ほぼ満足。

自分のキャリアは、これからが本番。今度の会社は、新しい風を求めている。転職者にしかわからないこと、活躍の場があるのだから、これまでの経験を生かして頑張りたい。

転職をサポートしたコンサルタントより

株式会社クイック 人材紹介部 大阪オフィス
辻 和則氏

OA・通信機器メーカーで約5年間、営業職を経験。数多くの大手・ベンチャー企業を担当していたことから、関西の各業界・企業情報に精通している。

キャリアはもちろん、相性を見るのもコンサルタントの仕事です

購買・在庫管理という職種は、欠員補充がメインです。しかも、関西では若手よりも40歳前後のマネジャークラスが求められる傾向が若干あります。この職種を希望するなら、早めに情報を収集し、自分に合った求人が出るのを待つというスタンスで取り組む方がいいでしょう。 購買担当を求める企業は、業界経験を重視する傾向があります。購買・在庫管理は専門知識が要求される仕事ですが、業界によって扱う商材が大きく異なるからです。前職と業界が同じ、あるいは近い企業に転職する方がキャリアも積みやすいと思います。 山岡さんの場合は、1社目がネットワークシステム会社でしたから、パソコンやシステムへの理解がある。しかも購買業務の経験をしていることがポイントでした。若手の購買経験者は少ないので、求人があれば、必ず決まるだろうと思っていました。 転職では、キャリアはもちろん、企業が求める人材像に合致しているか、社風に合うかも非常に重要なポイントです。これらは、自分だけでは判断しづらいもの。私たちキャリアコンサルタントは何度も企業に足を運んで担当者と話し、社風などもつかんでいます。今回も、購買の経験・知識はもちろんですが、山岡さんの人柄やヒューマンスキルが求人企業と一致していたので、絶対に採用になると確信していましたよ。