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の中のの中のの中の内定取り消しからの大逆転 30歳、未経験→コンサルタントに転職成功

転職体験レポート

掲載日2005/08/01

内定取り消しからの大逆転 30歳、未経験→コンサルタントに転職成功 | 中堅ビジネスパーソンの求人サイト人材バンクネット

渡辺大輔さん(仮名・30歳)のプロフィール
生命保険会社→Webマーケティング会社
大学卒業後、大手生命保険会社に入社。法人営業を担当し、マネジメントも経験。体調を崩す上司たちを見て将来に不安を感じ、3年後に退職。顧客先の専務に誘われ、レストランの店長補佐として働きながら、転職先を探す

転職を考えた
この仕事では、自分の未来が見えない

もともと、特にやりたい仕事があったわけではなかった。就職活動でたまたま金融に興味を持ち、生保の営業職へ。「生命保険は相手を選ばない商品」「興味のあるいろいろな業界を見られる」という言葉に魅力を感じたからだ。長く勤める気はないけれど、何年か経てば営業スキルは身につくはず。そう思って入社を決めた。

法人営業を2年。その後は6人の生保レディをまとめるプレイングマネジャーとして働いてきた。1年も経たないうちに同期入社のほとんどが辞めてしまったほど生保の営業は過酷な仕事だったけれど、僕自身はノルマ達成に向けて動いていくのは嫌いじゃなかったし、顧客ともいい関係を築いていたから、それなりにやりがいはあった。

でも……自分の将来が見えないのが不安だった。社員はみんな数字に追われる毎日にくたびれ果て、魅力的な先輩などいない。体調を崩して会社を去る上司を何人も見た。一番ショックだったのはお世話になった支店長の病気。幸い復帰はしたが、関連会社へ異動になった。事実上の左遷だ。僕に将来はあるのか?3年も働いたらもう十分。会社を辞めることにした。

転職活動開始
やりたいことが浮かばないまま、時間ばかりが過ぎていく

退職に際し、お世話になった顧客へあいさつに。僕をかわいがってくれていたあるレストランの専務に会ったときのこと。転職しようにも、実はやりたいことが浮かばないと相談すると、「社員と同等の手当を出すから、やりたいことを探す間、ここの仕事を手伝ってよ。好きなときに来てくれればいいから」と。料理が好きだったこともあり、その申し出を受けた。

しかし、レストランという居心地のいい場所を見つけてしまったせいか、転職活動に身が入らないまま、時間ばかりが過ぎてしまった。まずい……。

転職活動するために会社を辞めたんだと、初心を取り戻した。生保業界以外なら、どの会社に入っても未経験。それなら、売っているモノに興味を持てるかどうかがで決めればいい。斜陽産業じゃ将来性がないから、成長業界で、できれば大手企業。そんな基準で業界を問わずに営業職を探し、自分で応募。でも、うまくいかない……。

スカウトメールが届いた(合計3通)
自分だけの転職活動に限界を感じ 人材紹介会社のサポートを受ける

そんなとき【人材バンクネット】を知り、登録。キャリアシートを匿名公開すると、すぐに3通のスカウトメールが。ところが、紹介された求人はほとんどが生命保険会社のもの。自分のキャリアは生保以外では通用しないのだろうかと落ち込んだ。

そんな時、友人から「最近の転職は、人材紹介会社経由で企業に応募するのが主流らしいよ。キャリアや転職活動へのアドバイスをくれたり、応募するときも企業に"売りのポイント"をアピールしてくれるんだって」という話を聞いた。

人材紹介会社からのスカウトメールにある求人が、「希望したものじゃない」と返信をしないでいると、可能性を狭めてしまう。せっかくスカウトをくれたんだから、面談に出向いて「こんな仕事を探している」と直接伝えれば、「じゃあ、こんな求人はどうですか?」と希望に近いものを紹介される可能性は、ぐんと高くなるのだった。

面談で、キャリアコンサルタントに僕の希望を伝えた。第一志望はコンサルタント。これは法人営業でのスキルを生かしたいから。貿易にも興味があったので、第二希望は貿易関係の会社での営業とした。面談に行ったその場で何件かの求人を紹介された。

まさかの内定取り消し
転職活動が振り出しに戻る。しかし新たな出会いが待っていた

大手化学メーカーのA社、そして個人情報コンサルティング事業を立ち上げたB社に応募。僕の希望はどちらかというとB社だったのだが、A社の面接で社長と話がはずみ、心がぐっと動いた。数日後、A社の内定が。

B社の結果を待ってからと思い返事を渋っていたら、僕の迷いを見透かされたのか、A社の内定が取り消しに。しかもB社から内定はもらえなかった。転職活動は振り出しに戻ってしまった……。

失意と焦りで落ち込んでいる僕に、キャリアコンサルタントはすぐにいくつかの企業を紹介してくれた。そのときに出会ったのが今の会社。アパレル業界向けのポータルサイトの運営やWebサイトの制作・運営などを手がけているベンチャーだ。

アパレル業界もITについてもよく知らないし、大手企業を志望していたので「なぜ、この会社を紹介してくるの?」という気持ちはぬぐえなかった。しかし、その会社のホームページを見たとき、不思議と興味をそそられた。面接の場で事業の説明を受けたとき、僕の心は決まった。この会社でやってみたいと。当日中に内定の知らせが届いた。僕の転職活動は終わった。

匿名スカウトを終えて
自分の働きが会社の利益に反映する手ごたえに、毎日が充実

入社後、アパレル業界の企業に向けてIT化を進めるコンサルティングの仕事をしている。まだWebサイト開設に着手したばかりのクライアントが多いが、今後はネット通販をはじめとする、Webを使った顧客獲得の仕組みづくり企画・提案も行っていくつもりだ。

クライアントには「ITのプロ」とみなされるため、アパレル業界とITの知識について必死で勉強中。大手企業と違って、整った研修制度なんてないから、自分で考えて学んでいかなくてはならない。でも僕はこの転職は成功だったと思っている。自分の働きが会社の利益に直結しているというやりがいを感じられるからだ。また、経営者の視点で仕事を進めるという経験はこの規模の会社だからできることだ。

前職では人づきあいのうまさだけでやってこられたが、これからはそれだけでは通用しない。この会社でいろいろなことを学びながら、自分のスキルを積み上げていきたい。

転職をサポートしたコンサルタントより

ヒューマンリソシア株式会社 大阪本社
辰巳晃章氏

証券会社、飲食店の店舗管理を経て、人材ビジネスの世界へ。理系出身なので技術者の転職にも詳しく、あらゆる業界に精通しているベテランキャリアコンサルタント。

考え方次第で、不利な経験もアピール材料に変身

渡辺さんは、コンサルタント職を希望していました。しかし、通常こうした求人は1つの仕事に従事して5年くらいの経験がある人物が対象になります。また、証券会社勤務ならアナリスト、経理職なら簿記1級など、その職務に関連した資格を持っていると有利になることもあります。 コンサルタントでも、今までになかったような新しいビジネスを手がけている企業の場合は、即戦力を採用しようにも、転職市場に経験者がいないのが普通。経験よりもポテンシャルを優先した採用になるため、未経験者にもチャンスが出てきます。ただし、若手であることが条件。ターゲットになるのは32、3歳くらいまででしょう。 渡辺さんは、顧客として付き合いのあったレストランの誘いで仕事をしていることが、不利になるのではないかと心配していました。そこで「逆に、大きなアピール材料にしましょう」と提案しました。なぜなら、顧客にそこまで信頼される営業をしたから、誘われたわけでしょう。これを利用しない手はない。企業に渡辺さんを紹介するときも「顧客と厚い信頼関係を築ける人材です」と、強調しました。それによって彼に興味を持ってくれる会社は結構ありましたよ。 渡辺さんに紹介した求人は、アパレル業界向けWebマーケティングという新しい事業を行っている会社で、「インターネットとファッションに興味があれば、あとは人物重視」という採用基準でした。ヒアリング能力が必要な仕事ですので、顧客から信頼される営業をしている彼なら最適だと考え推薦したんですよ。