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の中のの中のの中の「無念の退職」トラウマからの脱出記~9ヶ月の転職活動

転職体験レポート

掲載日2005/09/05

「無念の退職」トラウマからの脱出記~9ヶ月の転職活動 | 中堅ビジネスパーソンの求人サイト人材バンクネット

サムサラさん(仮名・30歳)のプロフィール
医療系広告代理店 →医療系広告代理店
働きながらスクールに通い、Webの知識、技術を身に付けWebプロデューサーになったのが2年前。体調を崩して退職したが、9ヶ月以上に渡る転職活動を送ることになった

転職を考えた
職場の同僚たちを見返してやりたいと、転職活動を始めたが……

どものころからの「医療の仕事に携わりたい」との思いがやっと実り、医療系広告代理店のWebプロデューサーの仕事に就いたのに、同僚たちとの人間関係がうまくいかなかった。仕事を進めるにもまったく協力を仰げない。まるで敵陣の中に身を置いているかのようだった。孤立無援の状態で仕事を続けた結果、体重が40キロ台を切ってしまうほどの体調不良になり、退職。悔しさが、残った。

「同僚たちを、絶対に見返してやる」との思いを抱えての転職活動スタートとなったのだが、この「見返してやる」が、自分の将来を見通す目を曇らせていたとは、このときは気付いていなかった。

スカウトメールが届いた(1週間で5通、3ヶ月で合計18通)
3ヶ月で18通のスカウトメールが届いたものの これからの方向性が揺らぎ、苦戦

たまたま見つけた【人材バンクネット】に登録し、匿名スカウトを試してみたら、最初の1週間で5通。その後もコンスタントにメールが届き、3ヶ月で18通のスカウトメールが。スカウトをもらった人材紹介会社のうち、7社と面談。そのうちの2社からは、その後の長い転職活動を通じて20社近くの求人を紹介してもらった。

この頃は、人材紹介会社から紹介された医療系Webプロデューサーや転職サイトで見つけた大手有名企業へ応募していたが、大手企業は結局、書類選考が通ることはなかった。

「前職と同じ医療広告代理店がいいのか、大手広告代理店で修行を積んだ方がいいのか、いやいや大手Web系会社でガリガリとスキルを身に付けた方がいいんじゃないか……」。有名企業のブランド力に目が眩んだり、ホリエモン事件(ニッポン放送株買収を仕掛けたときのこと)に影響され「やっぱりWebの最先端の流れに乗らないと」と思ったり、自分の軸を見失っていた。

キャリアの方向性が決まった
「この会社で働いてみたい!」との企業に出会うも……

人材紹介会社から紹介された大手医療系広告代理店に応募したことが、その後の転職活動を大きく変えた。応募にあたり、「企画書を作れ」との課題が与えられたのだ。「この有名広告代理店に入れるなら、安いもんだ」とばかりに、医学書を買い込み、1週間かけて企画書を作り上げた。その過程で、しみじみと思った。「医療系広告の仕事が好きだ~!」。

熱意が伝わったのか、書類選考→一次面接ととんとん拍子に進んだが、二次面接で不採用に。「ここで働いてみたい」と思える会社がやっと見つかったとの思いがあっただけに、3週間ほどは何も手をつけられないほど落ち込んだ。それでも「医療+Webプロデュース」という軸を捨ててはいけないと、迷いが吹っ切れキャリアの方向性が定まった。

キャリアシートを書きなおした(1週間でスカウト12通)
キャリアシートを書き直して、求人集め大作戦を展開

「医療系広告代理店でいこう!」と決めたのに、いつも二次面接で落とされる日々が続いた。「薬学部出身じゃないからだ。薬剤師免許を持っていないからだ」と思うと、自分の力では超えられない壁が立ちはだかっているようで、無気力の罠に捉われそうになっていた。

それでも6月に入り、【人材バンクネット】のキャリアシート書き直し大作戦を展開。

それまでは、「広くスカウトがくるように」と、転職希望理由をあいまいに書いていたのだが、「医療系の仕事がしたい!」と 自分の希望がはっきり伝わるように書き直したのだ。すると……。

新たに12通のスカウトメールが。しかも、ほとんどが医療関連の仕事。転職希望理由を書き直したことで、求人のマッチ率が飛躍的に高まった。ただ、「すでに応募済み」の企業を紹介されるケースも多かったのだが。それでも、せっかく届いたスカウトメールという縁を無駄にしないように、「実は応募済みです。他に、こういう業界・職種の求人はありませんか?」とすべてに返信。

それ以降、人材紹介会社からのメールや電話で突然忙しくなったけれど、「30社近く不採用になった私にも、これだけのスカウトが届くんだ」と思えたことは自信になった。新たにいくつかの企業に応募し、転職活動モチベーションが復活していった。

匿名スカウトを終えて
転職活動が長期化した原因は 過去を引きずって、本当に欲しいものを見失っていたことだ

11月からスタートした転職活動。9カ月目にしてようやく内定が、同時に3社から出たのだった。

転職活動が長期化した原因。それは、「前の職場の人たちを見返すために、大企業、有名企業に入ってやる」とか、「以前の職場のここが不満だったから、そうじゃない会社がいい」と過去を引きずって、「本当に譲れないことは何か」という一番大切なことを見失っていたことにある。転職するということは、新たな気持ちで再スタートを切るということ。再スタートの心の準備のために、9カ月という時間が、私には必要だったのかもしれない。

二次面接で落とされて、「もう、田舎に戻ろうか。世の中みんながやりたいことをやれているわけじゃない。適当なところで手を打つ方がいいんじゃないか」と思ったこともあったけれど、「せっかくここまで頑張ったんだから、諦めちゃダメ」とキャリアコンサルタントに励まされ、なんとか最後まで思いを貫くことができた。

自分の未来を、自分で諦めてしまったらそこで終わりだ。今回の転職活動を通じて、そんなシンプルな法則を学んだのだった。

転職をサポートしたコンサルタントより

ライフケア・ネットワーク
大山武子氏

モデルクラブのマネジャーとしてキャリアをスタート。その後、派 遣コーディネーター、人材紹介コンサルタントと「キャリア支援」の道で11年の経験を持つベテラン。製薬・医療機器・調剤・病院など医療業界を専門とする 同社のコンサルタントになって7年。製薬会社の臨床開発職を始め、幅広い職種の人たちの転職支援に携わっている。

「不採用続き」と落ち込んで、自信喪失する必要なし 二次面接まで進んだことに、もっと誇りを持っていい

製薬・医療業界へ入る人たちは、確かに薬学の知識のある人が多いのは事実です。病院、医師を相手にする仕事なので、薬剤師免許は強みになります。しかし、「薬剤師免許がないから、不採用になった」という認識は、違っていると思います。薬剤師免許必須の求人だとしたら、そもそも書類選考が通らないからです。 サムサラさんは、多くの企業の一次面接を通過しました。つまり、「彼女に仕事を任せられそうだ」との感触を面接官が持ってくれた証拠です。 確かに、書類選考だろうと、二次面接だろうと「不採用になった」と結果だけみると同じですが、こうもいえると思います。「サムサラさんには、それだけ多く の不採用になるチャンスがあった」と。もし、不採用の原因が埋めようのない経験・スキル不足だったなら、これだけたくさんの求人を人材紹介会社から紹介され ることはなかったのでは。つまり、「求人を紹介され、二次面接に進んでいる」ことにもっと自信を持っていい。「ダメだ」と落ち込む必要なんてないんです。 人材紹介会社が紹介する求人には、「これまでの経歴と企業の求めるものがぴったりマッチする」ものと、「これまでの経歴では足りない面もあるけれど、この人ならできるはずと判断した」ものがあります。後者のケースは、仕事へ全力投球する姿勢、経験の中で蓄えた知識、人当たりのよさなど、その人ならではの可能性を企業に伝え「いい人材なんです」と売り込みます。職務経歴書では表すことのできないアピールポイントを、人材紹介会社が代わりに伝えてプッシュしているわけです。 人材紹介会社にはそれぞれ、「この業界に強い」「この職種に強い」とか「求人開拓と求職者との面談の両方、を1人のキャリアコンサルタントが行う」「求人開拓と面談は、別の人が行う」など特徴があります。私は、面談も求人開拓も一人で行っている方が、求人企業と密なコミュ ニケーションが取れ、売り込み力も強いと思っています(笑)。ぜひ、自分に合ったキャリアコンサルタントを見つけて活用してください。