成功するシニアの採用

「シニア・プロフェッショナル」の就業意識

森村 学

シニア・プロフェッショナルの方々は、どのように働きたいと思っているのでしょうか?

ある登録者の方は、このようにおっしゃいました。

社会人として約40年、成功も失敗も含め、様々な経験をしてきました。全てを自力で身につけたわけではなく、上司や先輩の指導があったからこそですし、自分も後輩や部下を指導してきました。若い人たちに教えられることもたくさんありました。それなりの役職に就いて定年退職したのですが、「まだまだ働く」ということを選択する以上、自分の経験を活かして若い世代を支えていくのが義務だと思いますね。自分を支えてくれた社会への「ご恩返し」ですよ。若い世代の役に立ちたいですね。

表現は異なるとしても、このような考えをお持ちの方はたくさんいらっしゃいます。

プロフェッショナル・マスターズに登録を希望される方々の代表的な考え方として、以下の3つが挙げられます。

  • 知識や経験を活かして、若い人(会社)を支えたい
  • 経験を若い世代に伝えていきたい
  • 勤務日数・報酬・役職にはこだわらない

以前のコラムに書いた「シニアに対する先入観(偉そう・長く働いてくれなさそう・給料が高そう)」が当てはまるような方からは出てこない言葉ではないでしょうか。
弊社が提唱する「シニア・プロフェッショナル」とは、豊富な知識・経験に加え、このような考え方をお持ちのシニアです。
そんなシニア・プロフェッショナルが、若い世代の役に立ちたいと言っているのです。
本コラムをご覧の皆様の会社でも、是非ともシニア・プロフェッショナルの採用を検討されてみてはいかがでしょうか。

そうは言うものの、シニア世代の採用についての不安を払拭できない方も多いと思います。
確かに、正社員での採用の検討となると、定年制度の問題や組織構成のバランス等々の事情によって、採用を躊躇してしまうケースもあるでしょう。

そこで、プロフェッショナル・マスターズでは、シニア・プロフェッショナルの豊富な知識・経験を社内に取り入れるための、効果的な採用方法を提案しています。

森村 学(もりむら まなぶ)
株式会社ライフデザインコンサルティング プロフェッショナル・マスターズ事業部 事業部長
1966年生まれ。
システムエンジニア、営業職を経て、2000年、人材紹介業界へ転職。ベンチャー・中小企業を中心に担当。

2006年、監査役・顧問・アドバイザーを専門とした人材紹介サービス「プロフェッショナル・マスターズ」の設立に参画。
豊富な経験と知識を持つ「シニア・プロフェッショナル」を成長企業の常勤監査役や課題解決のための顧問・アドバイザー職としての採用実績を重ねている。
2007.11.15 update

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