経営政策と連動した人材マネジメントのポイント・1/3
株式会社クイック ヒューマンキャピタル総合研究所
前回は、経営資源(一般的には「人(人材)」「モノ(商品サービス)」「金(資金)」の中で、「人材」は最も不確定な資源であり、かつ多くの可能性を秘めるものと定義しました。そしえ、そういった人材を活かす組織作りを行うことが経営であるとしました。では、そのような組織作りをどうやって確立していけば良いのでしょうか。今回は組織作りの一つである「人材マネジメント」について考えていきます
まずは次の[図1]をご覧ください。この図は、人材がとる思考・行動の表れるプロセスを示したものです。このように、複雑に思える私たちの思考・行動というものも、加わった刺激に対する単なる反応にすぎないのです。では、同じ刺激が加わっても人によって反応が異なるのはなぜでしょう? つまり、これこそ個性の違いということができます。
[図1] 人と反応の仕方(1)
詳しく書くと次の[図2]のようになります。 環境とは、その人材を取り巻き刺激を与えるもののすべてであり、市場という外部環境や、内部環境にあたるチームの人間関係や社風までを含みますが、なんといっても上司のマネジメントの影響は絶大と考えられます。
[図2]人と反応の仕方(2)